何か自営業を始めようと決めたとき、最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。そこで調査事務所を開いた。この事務所“紺屋S&R”が想定している業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。それなのに、開業した途端舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして―いったいこの事件の全体像は?犬捜し専門(希望)、二十五歳の私立探偵・紺屋、最初の事件。『さよなら妖精』で賞賛を浴びた著者が新境地に挑んだ青春私立探偵小説。

最初のうちは「地味でつまんなそうだなー」と思ったもののラストのパラダムシフトにやられた。この作者はやっぱすげぇや。

GENの正体とか不明のままなんだけど、よくあるパターンだと妹婿の喫茶店マスターだったりするのかな。続編がどうやら出るらしいので期待。
インデックスが所属する『イギリス清教』の総本山・ロンドン。その魔術の都が、騎士団長を頭首とする『騎士派』のクーデターにより堕ちた。その影響はイギリス国内全土に及び、市街では一般市民が軍に拘束されるという異常事態に陥る。『騎士派』の“変革”が進行する渦中、魔術師擁する『清教派』は各所で抵抗戦をつづけるのだった。インデックスを救うためフォークストーンに向かった上条当麻は、ついにクーデターの主謀者の元にたどり着く。そこにいたのは、『神の右席』後方のアックアだった。そして、彼が刃を向けている先には、英国王室第二王女・キャーリサの姿が…!科学と魔術が交差するとき、物語は始まる…。

インデックスが空気ヒロインなのはいつものこととして、上条さんまでもが空気主人公になるたぁ思わなかったw アックアぱねぇ。

しかし第一王女はもっと腹黒い、もしかしたら真の黒幕かと思ってたらそんなことはなかったし、第二王女はどー考えても自国を疲弊させて敵に付け入る隙を与えてるだけだし、第三王女はどこが人徳なのか説得力ある描写はねーしで「いつもどおり」である意味安心した。

偽物語(下)

2009年12月16日 読書
“ファイヤーシスターズ”の参謀担当、阿良々木月火。暦の妹である彼女がその身に取り込んだ、吸血鬼をも凌駕する聖域の怪異とは!?VOFANの“光の魔術”は鮮やかに花開き、西尾維新が今、“物語”を根底から覆えす―これぞ現代の怪異!怪異!怪異!青春は、にせものだけでは終らない。

「普通の女になった戦場ヶ原に用は無い」と貝木さんは仰るが、いやはやもって全くその通り。今回の話では出番無しだしなー。

内容は例によってレギュラーキャラが駄弁って駄弁って駄弁って、ついでにチョヨイと怪異バスターしておわり。駄弁りだけ読めればそれでいいんです。

とはいえキャラの崩れが多いな。あばば木さんは勿論だけど忍が...これ平野綾の声で演るのかぁ...あ、でもこなた声なら合うのか。

忍といえばミスドのゴールデンチョコレート、春頃になくなっちゃったんだよな...と思いつつ調べたら11月下旬に復活してるやんか!
なんか他にも美味そうな新メニューもあるし、ちょっと買いに行ってくる。
「…大兎にはいっぱい、楽しい思いをしてほしいの」「まだ彼が人間たちの中で、人間の姿で暮らせているうちに?」黒守の問いかけに、“最古の魔女”は泣きそうな顔で微笑む。赤点だらけの期末テストを乗り越え、夏休みに突入した大兎たちを待っていたのは、“軍”の管理官・黒守による強化合宿だった。海だ水着だバカンスだとはしゃぐ生徒会に、次々と試錬が襲いかかる。“軍”、“教会”、“聖地”、“天魔”、“月の外側の神”。徐々に明かされていくそれぞれの思惑に振り回されながら、大兎は“黒いウサギ”を見ることになるのだが…。“当たり前の世界”が違う貌を見せる、学園リバース・ファンタジー。

おお、やっと話が見えてきた...タイトルの意味とか。

しかしどんどん話の風呂敷広がっていくわ、敵さんは倒してもいないうちからパワーのインフレ起こしまくるわ、生徒会長はどんどん弱キャラになるわで。あと特訓パートが端折られすぎた。
「頭狂人」「044APD」「aXe」「ザンギャ君」「伴道全教授」奇妙すぎるニックネームの5人が、日夜チャット上で「とびきりのトリック」を出題しあう推理合戦!ただし、このゲームが特殊なのは各々の参加者がトリックを披露するため、殺人を実行するということ。究極の推理ゲームが行き着く衝撃の結末とは。

前作があんな終わり方だったんで、続編とかどーするの?と序盤は興味津々。
時系列が前?いやでも作中の日付とかコロンボちゃんの意味深なアレとか...なんて思ってたら予想をスカされて、んでさらに本編の事件そっちのけで妄想してたら中盤であっさりネタバレされるw なんだよそれー、「絶対安全」なはずだったのにどーしてそんなことになってるんだよー。

なのでQ4以降はかなり萎えた。なんだかんだで前作の5人が好きだったのかな。
あとQ6は殺害予定者の写真が出た時点で直感的に真相わかっちゃったけど、他の感想読むと「Q6が一番難易度低い」って人が多くてああやっぱりなーな感じ。

でもQ4はまだ前作との関係がわからなかったおかげで驚けたし、Q1は普通に面白かった。
Q7が意味深だけど、前作の教授となんか関わってるのか...それとも今作の教授と同一人物なのか。



*タイムリーなことにコレ、本ミスで1位らしい。ほっほぅ。
ユニコーンガンダムが導く座標でバナージを待っていたのは、かつての首相官邸「ラプラス」だった。そこでバナージを待つものとは!? 福井晴敏が放つ宇宙世紀新章、驚愕の第5弾!

バナージたちは脇に回って周囲の大人たちが印象的な5巻。
艦長さんなんかアイランズ並の覚醒を見せるし。ダグザさんは死ぬべきところで死んだ感じだし。
敵軍事拠点「パラオ」からガンダムを奪回せよ!
連れ去られたバナージとユニコーンガンダムを奪回すべく、ネオ・ジオン本拠地「パラオ」への決死の攻略戦が始まる! 福井晴敏が描く新・宇宙世紀ガンダム怒涛の第4弾!


なんとまぁ、買ってから1年半も積んでたよ。他からの供与の量が半端無くて、いつでも読めるコレは後回しになってたからなぁ。

今回は焦点がマリーダさんに当たってて、彼女の正体とか過酷な過去が明らかに。
正体は伝聞で知ってはいたけど、こんなハードな設定だったとは...

あと、現在進行形でHGUCクシャ製作中なのですが、作中でフルボッコされてて凹んだ。マリーダさんの設定とも併せて、パープル×ピンクのカラーで塗ってあげることにします。
出会っていきなり、お前を守護すると表明した傍若無人な美少女。彼女は津門綾羽紬と名乗り、どうやら「妖精」さん…らしい。そしてもう一人。名前は猫子といって、最新兵器を軽々と携帯するメカ幼女さんだった。その二人の後には、状況をかき回すだけの、西洋剣を持つサイドテール少女&にこにこメイドさんの「剣精」コンビに、ボクの殺害を企てる謎のゴスロリ魔術師たち。―というのが、ボクに訪れた非日常のすべて…のはずなのに、さらに幼なじみの不思議な三人姉妹までやってきて…。ねえ綾羽、ボクのセカイはこれからどうなるの。主人公・巽を中心に、様々な美少女たちが織りなす現代学園ストーリー。

ただただ伏線を増やされてるだけで、1巻から何も前進してない。
すっごく実験作を読まされているようなカンジ。
俺たちの絆は次元すら越えられる!……はず?
『メモリーロンド』の一件で、〈フェアリーテールシステム〉を使った世界改変の危険性を改めて痛感した俺こと都筑武紀。そんな薄氷の上に成り立っているヒロイン達との幸せな日々を守り抜こうと誓う俺だったが、近頃ちょっと家の中の雰囲気がおかしい。春姉は何か隠してるみたいだし、夏海の態度もいつもと違うぞ……? ちょ春姉、その人は誰だよ! え、実の父親!? しかも二人を引き取るって、どういうことだよ!
選択肢無限の真世界を奔走する、青春ADVノベル、待望の第3弾!!


2巻でさんざん突っ込まれたのか、「なぜあんな人が死にまくるシナリオを発動させたのか」に理由付けがなされていた...が謎が増えただけだったw
一応今作の伏線にも寄与してるんだけどさー、やっぱ取って付けた感は否めない。

義姉・義妹の心情吐露シーンはこのお話のキモ。ここはさすがによかった。

しかしその後は、主人公が相変わらず学習してなくてヘタレだったり、親友男にいきなり新設定の伏線→即回収とか、事件の発端はやっぱり新キャラで発動者だったりとか、杜撰な構成が目立つ。どーにかしてー。
「最悪だぁぁぁ!」と、叫びながら大兎は宮阪高校を走っていた。そもそも最悪なことが多すぎた。初恋の“最古の魔術師”に再会したら、自分が7回死ねる呪いをかけられているのが発覚して。そしたら俺様生徒会長が突然現れて、おまえは俺の奴隷ださあ俺のために化け物どもと戦えっておまえが戦えよおまえが!おまけに幼なじみの遙が異世界の化け物に拉致されて、助けにいったらなぜか女子トイレで水をかぶるはめにって俺の高校生活どうなってんの!?遙救出に奮闘する生徒会に《軍》から、管理官が派遣される。遙の件から手を引けというその男は、七代前の生徒会長だというのだが!?生徒会が反旗を翻す、学園リバース・ファンタジー。

NEOも終わったので読書再開。

の...のっけからノれない...

展開的にはお話も動いて新キャラも大勢なんだけど、どうにもこのノリが合わんなぁこの作品は...
ポリゴンでも着ぐるみでもなく……俺にリアルの幼馴染がいた!?
世界改変のシステムエラーのおかげで、愛するヒロインたちとの生活を取り戻した俺こと都筑武紀。「ヒロインたちをみんな幸せにする!」という誓いを胸に激甘なハーレム・ライフを送る俺の学校では近頃妙な噂が流れていた。「公園の大きな木の下に、満月の夜に相手を呼び出して告白をすると必ず恋愛が成就する」……ちょっとまて、そんな設定のゲームがなかったか? ひょっとして、また誰かが世界改変を!? しかも、こんなタイミングでリアル幼馴染との再会なんてイベントも発生しちゃうとか……どうする俺!? 選択肢無限の真世界を奔走する青春ADVノベル、待望の第2弾!


ゲーム攻略中はどうにも他の事が疎かになるな。プラモとか読書とか。
こちらから頼まなくてもラノベを貸してくれる人が周りに沢山いて有難い反面、ちょっと気を抜くとすぐ『お前の積みを数えろ!』状態だわ。



*さて、前作がとても面白かったものの「続編できるのか?」な終わり方だったこの話も、2巻どころか3巻まで出ていた。

そんな2巻ですが...色々とムリというか齟齬がありすぎて、よくこれで世界崩壊しないな?というレベル。異なるギャルゲ(仮想)同士をクロスオーバーさせるという手法はスパロボチックで悪くないとは思う。クライマックのアレなんかは、『DGに囚われた師匠をゲッター線で救出』なノリだし。

でも発端を作った改変者がなんでシナリオ投影を選んだのかが最大に解せん。物騒な結末にしかならんというのに何故。



*ところでやっぱり劇中の

「ささやきメモリー」=「ときメモ」
「メモリーロンド」=「久遠の絆」

かな?久遠はやったことないけど。
あれ?谷川流ってこんな文章ヘタだったっけ?と最初吃驚。
ハルヒはキョンの一人語りだったもんなぁ。

あと「1巻なので仕方ない」っていう次元を超えて伏線がバラまかれるだけで回収されず、話もほとんどプロローグ的だしでフラストレーションが溜まる。

現時点じゃなぁ...
クリアするまで脱出不可能のデスバトルMMO『ソードアート・オンライン』に接続した主人公・キリト。最上階層を目指す“攻略組”の彼以外にも、様々な職業や考え方を持つプレイヤーがそこには存在していた。彼女たちはログアウト不可能という苛烈な状況下でも、生き生きと暮らし、喜び笑い、そして時には泣いて、ただ“ゲーム”を楽しんでいた。“ビーストテイマー”のシリカ、“鍛冶屋”の女店主・リズベット、謎の幼女・ユイ、そして黒い剣士が忘れることの出来ない少女・サチ―。ソロプレイヤー・キリトが彼女たちと交わした、四つのエピソードを、今紐解く。

「1巻あんな終わりで2巻どう続くのかと思ったら過去の外伝かよっ」とか「キリトさんフラグの立て逃げパネェっす!」とかこっちの突っ込みたいことをあとがきで先回りされてるんで正直困るw

文章のクオリティは前作から安定。アインクラッド世界のルールとか、リアルなようで仮想、仮想のようでリアルですごく魅力的。

ストーリーは短編なせいかわりとベタ方向で、特に3本目のラストはキリトさんがキラさん顔負けのスーパーハカーぶりを発揮しご都合的な展開やらかして「あーあ」って思った。そーゆーコトできるならもっと、チートとかやれんだろ?的な。

しかし4本目ラストはそんな不満を補って余りある。シナリオ的にはやっぱりベタだけど、最後のページの文章(ていうかアレ)と、「あの」挿絵の見開きワンセットは卑怯だろう、うん。どちらかというと挿絵の威力が大か。
「人生相談、次で最後だから―」妹・桐乃から突然の最後通告をされたものの、あの野郎、肝心の相談内容については何も言ってきやしねえ。一方俺は、あやせの相談にのってやってコスプレ大会に同伴したり、久しぶりに麻奈実を家に呼んだらとんでもねーことになったり、沙織が開いた「ケータイ小説発売記念パーティ」に呼ばれて行ったら、何故か桐乃や黒猫やらがメイドのカッコして出迎えてきたりと騒々しい日々を送っていた。そのうち段々と俺も、あれは聞き間違いだったのかもなぁなんて思い始めていたんだが…。

単なるツンデレ・妹萌え・兄貴ラブとは一線を画すキャラ造型だったから斬新だったものを、こんなテンプレキャラにしてどうするんだか。

これで「一連の描写が兄貴ラブに見えたが、実は××だったんだよっ!」とか次巻でやってくれたら神なんだが、それもなさそう。つかアンケで次の内容決めるって...
ななせや森ちゃん達がメインの、恋する挿話集第2弾!!
親切だけどお節介で早とちりなななせの親友・森ちゃん。そんな彼女に恋する少年・反町の前に、“文学少女”が現れて――!? 『“文学少女”と愛を叫ぶ詩人』、心葉に恋するななせの切ない胸の裡を描く『ななせの恋日記』ほか、心葉のクラスメイト達を中心に、時に本編で語られなかった秘めた想いまでもが描かれる、珠玉のエピソード集待望の第2弾!


綺麗に終わってるのにまだ番外編で引っ張るか!と一瞬思ったけど、本編と平行して書かれてた短編をまとめたモノなんだね、それならいーや(いいのか...

本編のドロドロな重さとは打って変わって、コメディタッチなノリで気軽に読める。心葉がロリ・ホモ・マザコン疑惑をかけられたり、それをやんわりと確認する遠子先輩とか。しかし他はともかくホモ疑惑は腐女子ならキャーキャー喜びそうなものなのに、意外と否定的なんだなーw

反町くんは、先輩に渡される詩集に感化されすぎでありえねーとか思ったけど中原中也だけはガチなんでありえる。なんてったって男塾OPだし。

ななせは...重すぎるなー。これはさすがに背負うのはキツそう。それだけに初デートのときの心葉の気遣いが男前すぎて濡れた。
小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。賢しらに名探偵を気取るなどもってのほか。諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を!そんな高校二年生・小鳩君の、この夏の運命を左右するのは“小佐内スイーツセレクション・夏”!?待望のシリーズ第二弾。

「秋季限定栗きんとん事件」を読んだとき、やけに文中に記憶に無い単語や人名・事件が出てきたり、何よりいつの間にか主役二人が別れてる状況に「???」となりつつも「久しぶりだし前作の内容忘れちゃったのかな俺」と思っていたら、何の事は無い、2作目を読んでなかっただけだった。シリーズで名前紛らわしいとこうだよっ!(責任転嫁)

で遅ればせながら2作目を読了。最大のキモである「ラストで二人が別れる」がわかっちゃってる上に、続編でヨリが戻る事も知ってるので衝撃度合いは少ないんだけど、ちゃんと順番どおりに読んでたら後味悪かっただろうなー。ほんで2作目と3作目の刊行間隔が3年弱なのも悶絶してただろうなw

ストーリー的には、さすがに構成が上手いっす。小左内さんがああいう人だとはわかっていても「あれ?ちょっと乙女回路発動してね?」と錯覚させる描写も秀逸。ほとんどは謎の伏線だったけど、最後のアレだけはマジモンだと信じたい。いや、キャラ的にはそれだとダメなのか...
サイトが好きなのは……、わたしじゃない。

奇妙な二人組の刺客に襲われた才人は、心配して捜しにきたシエスタに助けられて息を吹き返す。
しかし、待っていたのは、「ルイズがいない」という現実。
落ち込みまくる才人は、シエスタに叱られ、励まされて、ルイズを捜し始める。
アンリエッタにも事の次第を報告し、大がかりな捜索へと発展した。
その頃、傷心のルイズはとある宿場町で、危険な雰囲気をまとう魅力的な少女と知り合う。
ジャネットと名乗る彼女は、ルイズに「ひっそりと身を隠して暮らせる場所」を教えてくれるという。

大人気冒険ファンタジー、離ればなれになった才人とルイズの行く末は!?


ひどい。引き伸ばしも極まれり。

「なんどめだ」のサイトとルイズのすれちがいによる別離からなんやかんやでまたくっつくまでのお話なんだけど、特にルイズ側が急展開すぎて雑に。監獄島とかもっとじっくりやれよーとか思う。

んで敵がもっとひどい。気力が-50のサイトが苦戦するのはこのさい仕方ないとしても、あれだけの強敵描写しときながらあんまり今までの敵より強そうに見えなかったり、その上覚醒ルイズの魔法一発でやられるとかパワーバランス的にありえん。ていうかそんなヘボい敵にやられたデルフが浮かばれん(どうせ強化復活するだろうが一応)
「…あなたが天魔の遣い?私を殺しにきた?」「君は代わりのきく人形だ。殺しても、どうにもならない」いつもの通学路で。紅月光と同じ顔をした男の声を聞きながら、遙は思う。大兎を、遠ざけるのだ。自分や、サイトヒメア、そして狂った世界の筋書きから、少しでも―大好きな彼を遠ざけるのだ。一方、大兎はヒメアと共に“天魔”に追われていた。“天魔”は告げる。「世界を異常しくする“最古の魔女”を殺す」と。反撃の手がかりを求めて、大兎は月光のもとを目指すのだが…!?大切なものを守る力を渇望する、学園リバース・ファンタジー。

幼馴染が黒すぎて好きになれない...という人が多かったせいなのか知らんが、救済措置で「スパイモードのときは記憶があーだこーだ」という設定になりました。えー。

で今巻は頁も薄けりゃ内容もほとんど進まず、そのくせあとがきは長いという。見所はサイトヒメアと生徒会長のやりとりで、生徒会長がドツンデレだということがバレるくらい。

4巻は厚いな...分けてやれよ...
「脳」を失った死体が語る、密室の不可能犯罪!双子の兄弟、零と一の前に現れた、不死身の少女・祥子と、何もかもを見通す謎の家政婦。彼らが信じていた世界は、事件に巻き込まれる内に音を立てて崩壊していき…。脳のない死体の意味とは!?世界を俯瞰する謎の男女と、すべての事件の鍵を握る“萩原重化学工業”の正体とは!?浦賀和宏の最高傑作ミステリが世界の常識を打ち破る。

八木シリーズは途中で挫折してしまったので、久しぶりのうらがっさんっ
ミステリ書くのも久しぶりだようらがっさんっ

一部の謎はあえて自明なものにしているかわりに、メインの謎である「脳のない死体」の真相は...真相は...ブっ飛んでる...まぁ浦賀だしこれぐらいは。

しかし文章のほうは冗長だなぁ。自分が八木シリーズを挫折する原因にもなったので、シリーズも違うし直ってるかな?と思ったら全然、むしろ酷く。
あるキャラがモノローグで延々と自分理論を振りかざした挙句、次の章の内面視点キャラによって「~みたいな人は愚かだ」みたいにバッサリやられちゃうことの繰り返しで際限なく自己否定を受ける感じ。これが2段組560ページなんだからもう...
優子さん、ついに出番です! 青春エクスプロージョンショートストーリー集、第2弾登場!
ついに登場! 秀吉の姉・優子がFクラスに!? 『アタシと愚弟とクラス交換』、夏休みはみんなで海にバカンスだ! 衝撃シーン満載の前後編『僕と海辺とお祭り騒ぎ』、神童と呼ばれていた少年と物静かな少女、二人の学校生活で起こった小さな事件『雄二と翔子と幼い思い出』の2本で贈る、青春エクスプロージョンショートストーリー集第2弾!「……? 何故だか男として扱われた記憶がないのじゃが……!?」(by 比較的胸が小さい方の木下)


ああ、相変わらず高水準で笑える出来で楽しいや。

とりあえず海の監視員が憎い...奴さえいなければ...いややめとこう。

あと明久だけに飽き足らず、ムッツリーニや雄二までソッチに持ってくるとは作者はどんな需要を想定してるんだか。

4つ目の話はありがちっちゃぁありがちだけどホロリ系のエピソード。だがしかし雄二のビジュアルが違いすぎて吹いた。

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