東京武偵高校、そこは武力を行使する探偵―通称『武偵』を育成する特殊な学校。強襲科の超エリートでSランクの最強武偵・アリアのパートナーに選ばれてしまった(普段は)ただの一般人・遠山キンジ。犯罪組織『イ・ウー』の崩壊により始まった二つの連盟―『師団』と『眷属』の争いに巻き込まれたアリアとキンジ。ワトソンとの戦いを終えたキンジの前に現れたのは、ヒルダ側に寝返った理子だった。ヒルダにもてあそばれる理子の心にキンジの呼びかけは届くのか!?穏やかに進む文化祭、そして迫り来る大いなる恐怖―。大スケールアクション&ラブコメディー第9弾。

アリアの声がくぎゅに決まって良かったやら悪かったやら。
合ってるは合ってるけどなー。

ヒルダ戦は前半でカタついて後半は文化祭。シャーロックのときもそんな構成だったっけ。正直ヒルダ弱っ!と思った。やっかいそうな壁抜け(?)も早々に封じられちゃうし。作者攻略法が思い浮かばなかったな...

ヒキはヒキで「はいはいまたですかー」な感じだしなー
知略謀略なんのその! このチームは最強だ!?
墓穴と姦計が入り乱れた対Cクラス試召戦争。Fクラスは、なんとか初日をタイムアップで切り抜け、勝負を二日目に持ち越すことに成功した。しかし、たたでさえ低い点数をさらに減らしてしまった彼らは、いきなりピンチ状態からのスタートに!しかも、明久は風邪で不在……。 どうなるCクラス戦!? この劣勢を覆すことができるヒーローはいないのか!? 「それで、話ってなんだい吉井君?」(by知的眼鏡先生)勝利を信じる心と絆が奇跡を呼ぶ第9巻!!


いつもよりシリアス分多目の試召戦争回。
雄二がその智謀を発揮するトコが醍醐味...と言いたいが権謀術数をウリにする漫画や小説と比べるとさすがに稚拙。仕方ないか。

途中のAクラスとの絡みが一番面白かったかな。各人の人となりがよく出ていて。あの面子に組み込まれるとあの人が意外と常識派になるとはw

ハイライトはやっぱハイタッチかな。挿絵的にもアレを一番描きたかったんだろうし。腐大歓喜?

新キャラのぶってぶって君はどんな立ち位置になるのかな。ていうか「あのね」で終わるのやめぃ!
「やっぱりわたし、サイトのこと好きなのかな」「見せるの、そんなにイヤじゃなかったの」「わたし、悪い女の子なんだわ。友達の恋人を好きだなんて―」―ティファニアの『革命胸』のおかげでエルフの追っ手から逃れた才人たちは、ルクシャナの導きでとある島を訪れる。この世界の生き字引といわれる水韻竜に会うためだ。だが有益な情報はなく、やきもきしながら過ごすうちに、ついにテファがレボリューション!?一方、ルイズは学園の仲間とともにエルフの土地へ。才人の無事をひたすら信じ、迎撃するエルフたちと戦う。世界を巻き込む災厄に翻弄されるルイズと才人は、再び手を取り合うことができるか!?いよいよファイナルへ、カウントダウン3


ラス3と発表されて「ホントにあと3巻で収拾付くのか」と心配になった本書。というのも「聖地」を見つけるためのあれやこれやのアドベンチャーで2~3冊は費やすだろうと思っていたから。なのに今回でわりとあっさり場所が判明。

それはまぁいいとして、「4の4」の使い魔残り2人はどんな新キャラだろう?それとももしかして既存の誰かが覚醒すんのかな?」とwktkしてた時期を返しやがれコノヤロー。もっともこのパターンだと、最終的に使い魔が殺し合いーの再召喚しーのして印が一人に集中→ブリミルやらラスボスを倒せる力を得るっつーどっかの予想通りになるのか?
夏の臨海学校を前に気温と恋のバトルは急上昇!魅惑の水着姿にくわえ、あの手この手のドキドキアプローチにさすがの一夏もチェックメイト!?そして、ついに箒の専用機・紅椿がその姿を現す。「私が天才の束さんだよ、はろー」ISの生みの親にして天才科学者・篠ノ之束も登場し、物語はさらにヒートアップ!そんな中、軍用IS・銀の福音の暴走事故が勃発。一夏をはじめ専用機持ちの面々は事態の収拾へと向かうのだが―『強さ』を問う、ハイスピード学園バトルラブコメ第三弾!疾風怒涛の戦闘開始。

アニメで省略された束さんの暗黒面が出まくってて正直ひくわー。カットされてて正解。
でも密漁船のあたりはTV版ちょっと不自然だったな。

「鈴は2組だからいない」って原作に出てくる表現だったのか...

あとあのISって人乗ってたのか。てっきりまた無人だと思ってたわ。



*で、アニメ1巻のDVD+BDが合算3万とかいうとんでもねー数字を出したので、ブシスリーブISの追加を問屋に申請してみたところ「もう無いよ~」との素気無いお答え。あ、箒だけは在庫あったんで少しだけ追加したw 最終2話で目立ってたしね。

ちなみに通販覗いてみたらやっぱりというかシャルだけ売り切れorプレ値というありさま。んで二番人気がセシリアっぽいのはなぜだろう。

花物語

2011年4月1日 読書
“薬になれなきゃ毒になれ。でなきゃあんたはただの水だ”
阿良々木暦(あららぎこよみ)の卒業後、高校三年生に進級した神原駿河(かんばるするが)。直江津(なおえつ)高校にひとり残された彼女の耳に届いたのは、“願いを必ず叶えてくれる『悪魔様』”の噂だった……。
<物語>は、少しずつ深みへと堕ちていく――
これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!
君を知り、解きはなつための物語。


神原は一見エロエロな非常識人だけれども、内面はおそらく化レギュラー陣の中では一番マトモ、というか常識人なんじゃなかろーか...と以前から思っていたがやっぱりそうだった。真面目そうな羽川の内面がアレだったからなぁ。

というわけで、神原視点のお話と聞いて大方が期待するバカギャグ話ではなく重いシリアスなお話に。元々神原って苛められてた過去あるし、それはまぁ予想の範疇。でも神原が3年になってるってぇのは予想外。学習塾焼失事件の内幕はどうしたスルーか。更に今巻で「卒業直前のあの事件」とかいう伏線まで生まれたぞどーすんだ...ひたぎエンドまで引っ張りそうな気がする猫物語(黒)の前例からして。

お話的には「シリアスな西尾」はむしろ好物なので一気に読めた。新キャラはあんまり好きになれそうに無い感じだったけれども、そういうふうに作られたキャラなんだろうから仕方が無い。
あと神原がバスケを語るくだりはスラダン民にとっては噴飯ものかもしんないなーとか余計な心配をしてしまったのだけれども。
ローマ正教の暗部『神の右席』最後の一人、フィアンマがロシアから起こした第三次世界大戦は、上条当麻の活躍により終結した。彼の、消失と共に。ここは上条当麻が存在しない世界。魔術サイドは再編・改善がすすみ、信徒たちには安息の日々が訪れていた。科学サイド総本山の学園都市では、最強の超能力者・一方通行が、『闇』と手を切り、打ち止やめ番外個体と共に騒がしくも穏やかな日常を過ごしていた。そこには『グループ』の影も無い。元スキルアウトの無能力者・浜面仕上は、ロシアで手に入れた『闇』との交渉材料を懐に、絹旗、滝壼、そして帰ってきた麦野と共に新生『アイテム』を結成、活動を再開する。闇からの『卒業生』たちは、平穏を手に入れたのだ。―凶悪な『新入生』が、彼らの前に現れるまでは。新約編、スタート。

序盤の浜面や一方通行がそれぞれ日常でイチャラブしてるトコは非常に面白い。
むぎのんやミサカワーストのキャラが若干崩壊してるっつーか、むぎのんは二次創作SSかよっていう。

それだけに戦闘に入るとちょっと微妙感が。なんだかんだ理由付けてアイテムとミサカは関わらないし。あ、最愛ちゃん戦うけど相変わらずかませだし。

そして最後に現れておいしいところを掻っ攫う主人公。どーやって助かったかとかその辺の話はスルーか、次巻できっちりやるのか。
生徒からの信頼度が急上昇中の「迷わない子ひつじの会」。生徒会長の機嫌が上々なのはよいのだが、今度はどう見ても生徒じゃないメイド服装の女の子を連れてきた。しかも彼女の相談は“オムライスが殺しを呼ぶ怪事件”とやっかいな内容で、成田真一郎ことなるたまたちには手におえない!こんな時はやっぱり隣の部屋の毒舌ツンダラ娘、仙波に力を借りに行くしか☆ω☆しかし彼女はいつも以上に不機嫌でやる気がなくて―。

●第1話

「右の~」でなんとなく解き方が分かったけど、それにしてもなんというロジックパズル。
正直ラノベミステリでこのレベルのモノが出てくるとは思わなかったのでちょっとびっくり。
ヲチはまぁ、なんというかラブコメラノベなんだけどなw

●第2話

風が吹けば桶屋が儲かる的パズル。「ねーよwww」と思いつつ本格ミステリのコード的にはそれが「正解」なんだから仕方ない。
妹はモロに「それ町」の羽鳥のイメージ。でもドラマCDだと佐々原に小見川がキャスティングされてる不条理。

●第3話

だーまえの最終手段であるところの野球回を2巻目にして早くもやってしまった。こっちはソフトボールだけど。
正直ミステリ的な要素が無くて、何で仙波に相談したのか疑問な話だけど会長が見れたのでよし。
もしかしたら今後こーいう方向性に話を転がすのか?とも思ったけど、そうなると安楽椅子探偵である仙波の存在意義が希薄になるのでソレは無いか。
生徒の悩みを解決に導く「迷わない子ひつじの会」。そのメンバーである成田真一郎は、寄せられる風変わりな相談に大奔走!そんな時出会ったのが、生徒会室の隣を隠れ家にするボサボサ頭の仙波明希。ダラリと本を読んでいる彼女に、なにげに相談について聞くと、毒舌だけどとても的を射ていて―!?実は生徒たちに「子ひつじの会」が広まったのは、この仙波の活躍があってこそだっ

ラノベとしては割と珍しいシチュのお話。

とはいえミステリとしてならば似たような話(日常の謎系+学園もの)はあるわけで、例えば米澤穂信の「古典部」シリーズや「小市民」シリーズが...

とか思っていたら3話のプロットが「未完の小説のオチを考えて欲しい」とか愚者のエンドロールまんまで吹いた。まぁプロットだけで内容はもちろん全然違うけど。



*で、それで面白いのか?と言われると「割と面白かった」と答える。

ミステリとして読むと、謎は他愛ないしキャラは厨二病をこじらせた奴ばっかだけど、探偵役が提示した回答を捻じ曲げるワトソン役とか、実は戯言シリーズの形梨らぶみさん並に名探偵なんじゃね?な宮野さんとか見所はあるわけで。

小説の技術的に色々問題はあるけど、とりあえず追いかけてみたい。
英国での“螺旋なる蛇”との対決の後、これから始まる大魔術決闘を前に“アストラル”へぽっかりと訪れた休息。そんな時、突然嵐はやって来た!いつきの義妹、勇花が再び訪ねて来たのだ!久しぶりの再会を喜ぶのも束の間「ひとつ、お願いしたいことがあって来たんです」という彼女の依頼とは!?一方、“協会”の穂波と猫屋敷、そして“旧アストラル”のメンバーは、来る大魔術決闘に向けて動き出していた―。

長編のあとの短編集で日常話やら過去話なんだけどなかなかどうして。

オズワルドさんは死後になってどんどん後付で偉大さが箔付けされたりキャラが濃くなったりでまるでアバン先生。はっ、これは最終決戦復活フラグw
お話的に進展無い巻かなーと思いきや、協会会長が姿を現したりパッパが本格復活したりと見所はあったり。でもやっぱり一番の見所は義妹か。
精霊剣舞祭の開催まで二ヶ月を切った。だが、クレアとカミトたちのチームは、学内ランキングの剣舞祭出場枠にはまったく届かず、そもそも出場に必要なメンバーさえ揃っていなかった。そんな中、学院にオルデシア帝国第二王女、フィアナが編入してくる。かつて火の精霊姫候補だったが、いまはその資格を剥奪されて、“喪失の精霊姫”と呼ばれている彼女。学院長の依頼により、彼女とカミトたちはとある任務に挑むことになる。だが、カミトに積極的に迫るフィアナの様子に、クレアは内心穏やかではなく、料理対決や背中流し対決が始まり…!?カミトの過去を知る少女。仲間たちの絆。そして、少女の胸に秘められた想い―。エレメンタル・ファンタジー第2弾。

ISを読んだ後だとわかる設定の被りっぷり。ナルホド。

1巻からそんな目に見えて良くなったところとかも無いので相変わらずの印象。ヒロインの脳内でのビジュアル化がイマイチ上手くいかないんだけど、挿絵のせいだけじゃなくて名前が似通ってるせいでもあると判明した。エリスとエスト、エリスとリンスとか主要キャラの名前3文字中2文字被りってどうなのよ。

そんなこと言えば、昔「主人公が『リョウスケ』で副主人公が『リョウ』」という言語道断なラノベもありましたなー。名前が似てることが特に伏線でもなかったし、なんだったんだアレは。
女性にしか反応しない兵器「インフィニット・ストラトス」(IS)の操縦者を育成するための学校・IS学園。そこでは世界各国から集められた少女たちが候補生としての勉強に日々励んでいる―はずなのだが、男なのになぜかISを起動させることができた織斑一夏は、この学校に強制入学させられてしまう。当然、彼の周囲には女の子ばかり。「世界で唯一ISを使える男」である一夏に、彼女たちは興味津々。幼なじみの篠ノ之箒をはじめとしたクラスメイト(少女限定)に囲まれた、一夏の波瀾万丈のスクールライフが始まる!?期待の新鋭が贈る、学園疾走アクションラブコメディ。

今日は定休日。出かける気にもならんので積み本解消に勤しんだ。

このISはアニメにもなっててそっちが好評なので原作本も読んでみた...が、アニメではことごとくカットされてる「主人公がくっだらねー駄洒落とかギャグを頭の中でつぶやいては、自己ツッコミしたり何故かそれが聞こえるヒロインに睨まれたり」のシーンが多すぎ。なんか一夏の評価が一気に下がったので、アニメスタッフはよくぞ削ったと思った。

あと口絵が酷い。キャラ紹介みたいな奴は特に酷くて「誰だオマエ」と言いたくなる。

救いは千冬姉だな。ブラコンな部分がはっきり描写されてかわいくなってる。アニメのクールなのもいいが。
ドキドキ一つ屋根の下? 姫路さん、がんばります!
玲の提案で瑞希が吉井家で暮らすことに。今まさに明久の眼前に広がるのは魅惑の同棲生活!? だがしかし! それは同時に異端者の終わりなき逃避行の始まりでもあり……「おい明久! お前――」もう万事休す!? と、明久の生命が危機に晒される中、再び幕を開けた試召戦争がFクラスを未曾有の大混乱へと突き落とす! 昨日の友は今日の敵、あれ? あなたはどちら様?? 「ズボンだけは残しておいて下さい!」(by明子ちゃん)波乱の予感が吹き荒れる第8巻!!


ギャグの暴走加減が少し大人しくなったような感じがしたりとか、ぶっちゃけ量が薄いとか、次の9巻への繋ぎな内容とかでわりかし微妙。

ただそこはそれで姫路さんが強烈な引きを残してくれたりもしたわけですが。

あと秀吉分が足りない。例のシーンの間は何を意味するのかが気になって眠れない。
全ての力を取り戻した皇帝・加寿子に宣戦布告をした阿九斗。この戦いに勝つには、初代魔王ゼロを再び封印し、圧倒的な魔力を持つ皇帝を倒さなければならない。この事態にCIMO8の一人、USDが阿九斗たちにもたらした秘策とは?想像を超えた舞台で繰り広げられる魔王戦争のクライマックス。阿九斗は皇帝の野望を止めることが出来るのか!?―。

あーうん、グダグダ&ご都合展開だったねーとしか。
特にけーなの出自とかなー。
半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋は、ひょんなことから未曾有の経済危機に陥り、『変態』の二つ名を体現する日々を送っていた。そんなある日修学旅行で槍水が不在になる間、佐藤は彼女の縄張りであるスーパーを託されることに。しかし槍水と入れ替わるようにHP同好会に烏頭みことと名乗る美人OGが現れ、佐藤は彼女に翻弄されてしまうのだった。烏頭はかつてHP部が解散するに至った原因は槍水にあると告げるのだが――。毒を食わらば皿まで!「狼」の誇りを持って落とし前はきっちりつけろ!庶民派シリアスギャグアクション第8作!

ついにベン・トーもアニメ化決定という事で実にめでたい。
めでたいが、果たしてアニメであのバトルシーンがどのように表現されるのか、食事シーンでどれほど美味そうに描けるか。
さらには内田君関連の脱線エピソードやサイトウ刑事シリーズはカットされるのか否か。そして一番需要なのは、SEGAネタは入るのか。どうにもアニメ向きじゃない素材な気がしてきた。

あとアニメ化を伝えた売りスレで未読と思われる方々のこの作品への第一印象があれこれ書いてあったが、やれ出オチだの設定倒れだの2巻以降話が続かねーんじゃねーの?だのさんざんで悲しくなった。一般的なイメージはそんなもんか...



*で7巻。

今回の敵キャラ・ウルフズベインがまぁ胸糞悪いキャラなので中盤とか読み飛ばしたくなるんだけど、我慢して最後まで読めばカタルシスは得られる。ウルフズベイン側にも救いは与えられてたし。

しかし槍水先輩は前巻久々に活躍したものの今巻はまた例によって「最終局面まで寝てる悟空状態」だし、ウィザード戦はまたおあずけ。ううむ。

隻眼の少女

2011年2月28日 読書
古式ゆかしき装束を身にまとい、美少女探偵・御陵みかげ降臨!因習深き寒村で発生した連続殺人。名探偵だった母の跡を継ぎ、みかげは事件の捜査に乗り出した―。

真相は確かに予想外だった。
しかし過去の麻耶作品に比べるとカタストロフィに欠けるかなぁ...と言うのが第一印象。

その後、作中の表現とか未解決の伏線にちょいと不整合を覚えたので、書評を調べてみたら...おお、スゲェ、何だその深読みは。
作中で示された犯人は真犯人ではない、とか語り手は2人いた?とか、カオスを再構築していろんな説が出るわ出るわ。
それだけ隙が残る文章であるってことでもあるんだがw

まぁそのへんも含めて面白かった。
目覚めた初代魔王ゼロと2Vは阿九斗を倒し、帝国中枢の掌握に成功する。魔法と教会の力を解体し、人造人間中心の世界を築き上げた2Vの真の目的とは何か?一方、一命をとりとめた阿九斗は不二子の導きにより、けーな、淑恵と共に黒魔術師の村に逃げこむ。そして自らの出生の秘密を知る人物と出会った阿九斗が下した決断とは。

阿九斗がダークシュナイダーにしか見えなくなってくるACT8。

皇帝さんが想像以上にアレでこええ。まさか2Vが前座ボスとは...
むかしのことを考えると頭の中が深夜のテレビみたいにノイズだらけになるさっこん、いかがお過ごしでしょうか。これは、ぼくがまだ僕になる前の話だ。家庭内にぎやか事件のあと、ぼくはいろんな人と出会った。恋日先生、じさつ志願者、いじめっ子少女、にもうと、そして、マユちゃん。みんな(とくにマユちゃん)の純粋むくな姿がめじろおしでおとどけなのである。…むかしのぼくは正直ものだったんだよね。うそだけど…今度、じしょでうそって字を調べとこう。

本編の方は先ごろ完結したようなのでぼちぼち探そう。

で、コレは短編集。本編8巻の前に出たらしく、8巻の登場人物と関係ある人が出てきたりする。

俺は正直マユがだいっっっ嫌いで、んで薄々そうじゃないかと思っていたけど恋日先生が大好きなんだと気付かされた。『春』の話が一番ニヨニヨできて好みだったし、マユが出てくる『冬』の話が吐き気がするほどムカムカしたから。みーくんは先生ルートか、せめて柚々ルートを行けばいいのになぜ最も茨の道を行くのか。

四季の話が終わってこれでおしまい、と思ったらまだ一編あった。「誘拐事件が起こらなかったら?」のifのお話。学園エヴァみたいなモンだな。

...なんだろう、ほのぼのしてるのに凄く物悲しい。ラスト1ページにいつもの常套句があるんだけど、いつもと違って哀愁に満ち満ちてる。

学園島の殺人

2011年2月16日 読書
島の秘密を探ろうとする者は、黒いサンタクロースに殺される―全寮制の学園の島を襲ったのは、生首の入った袋を背負って夜な夜な徘徊する謎の男だった!島に伝わる『再生の書』、来日する王女が持つ『浄化の鍵』、魔界から来たという謎の無人列車、陰謀渦巻く廃墟地帯、そして次々と起きる首切り殺人―学園を救うため、学生探偵・真野原が島の謎に挑む。

読み始めて、またうっかりシリーズモノの2作目から読んでしまったことに気付く。1作目もあったけど上下巻だったから怯んで棚に戻してしまったんだよなぁ。

タイトルからおどろおどろしい本格推理系を期待して読んだら、プロローグはともかく本編はラノベ、というかジュヴナイルだったよ!さんざんラノベ読んでる俺が言うのもなんだけど「ないわー」

...まぁ全体に漂うユルいノリやマンガ・アニメの引用小ネタは面白いけど、クライマックス直前の緊迫した場面に天丼コントはじめるのはいただけない。非常にいただけない。

あとメインの謎となる「生首移動トリック」があまり魅力的な謎でない。「25分で3キロも移動した!」ってなんか単位が中途半端でショボいよ!それだと偶然やら何やらでひょっこり出来ちゃいそうに思えるし、やるならいっそ1分で10キロとかハッタリ効かせろよ(無茶

あと表紙を見ると勘のいい人は作中の謎のひとつ、ないしふたつがネタバレしてしまうのはどうなんだ。ていうかミステリ読みなら表紙見ずとも本文描写で薄々予想が付くか。
憑き物筋の「黒の家」と「白の家」の対立、「神隠しに遭った」ように消える子供たち、生霊を見て憑かれたと病む少女、厭魅が出たと噂する村人たち、死んだ姉が還って来たと怯える妹、忌み山を侵し恐怖の体験をした少年、得体の知れぬ何かに尾けられる巫女―。そして「僕」が遭遇した、恐るべき怪死を遂げてゆく人々と謎の数々…。奇才が放つ、ミステリーとホラーの禍々しい結晶、ついに昇華。

書評が良かったので、この作者の「首無の如き祟るもの」を読んだら面白かったが実はシリーズものの3作目ぐらいで、じゃあ1作目から...と思いつつ幾星霜。今回よーやく読んだ。

旧家とか双子とか覆面の使用人とか、様々なガジェットが興味を掻き立て終盤までは楽しく読めたのだが...探偵が皆を集めて「さて」と言った後、2度も3度も推理をミスるわ、最後の章で本文全体に仕掛けられたトリックを「どやっ!?」って感じで解説するわですんげぇ興ざめ。特に後者は「黙ってて書評で言及されるのを待ってればいいのに...」と思わざるを得ない。作者が元編集者と知って、「ああ、だから言わずにはいられなかったのか」とちょっと納得した。

全体的な雰囲気はいいんだけどなー。
2Vは仮想異空間内での阿九斗抹殺計画を実行に移すため、天才研究者・木多淑恵を巻き込むことに成功する。学院ごと淑恵の作ったゲーム世界に取り込まれてしまった阿九斗は生徒を救うため、そしてゲームをクリアするために、魔王として生徒と戦う破目になってしまう。しかし仮想空間内には、さらにルールを超える隠された秘密があった。

ゲームの世界に入っちゃったよー!ていう番外編的なノリなのに初代大魔王が復活しちゃうよーという本筋の大きな流れの発端になっているトコがなんだかなーと。

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