「総員ペンを執れ!」 テストで召喚戦争!? 恋ありバカあり破壊度満点の新・学園コメディ!
「こんな教室は嫌じゃああっ!!」 アホの明久は叫んだ。ここ文月学園では、進級テストの成績で厳しくクラス分けされる。秀才が集まるAクラスはリクライニングシートに冷暖房完備だが、彼のいる最低Fクラスの備品はボロい卓袱台と腐った畳だけ。
 明久は密かに憧れる健気な少女・瑞希の為、クラス代表の雄二をたきつけて戦争を始める。それは、学園が開発した試験召喚獣を使い上位組の教室を奪うという危険な賭けだった!? 第8回えんため大賞編集部特別賞受賞作。


また新しいラノベーターを開拓したので、今までの貸し手らが持ってなかったタイトルで読んでみたかったコレをチョイスして貸して貰いました。多謝。



*しかし、わりと面白くはあったものの、amazonレビューとかの「爆笑しました」にはちょっと違和感というか、そこまでのモンだったろうか、と。
途中に挟まれるバカテストの解答もちとアレだったし。

あ、でも最後のヲチは不意打ちだったんでうっかり笑ったかも。

あと瑞希はわかるとして、島田さんが主人公に転んだ経緯が明かされてないがちと残念っていうか、それがあればラブコメ的に盛り上がったかなーとか(続編で出て来るんだろうけど)
22歳だった。次の日、ぼくは53歳になっていた。
空白の31年。
ぼくは。きみは。ぼくたちは。
少しは幸せだったのだろうか。
彼を襲ったのは、不条理でやりきれない、人生の黄金期の収奪。
あらかじめ失われた、愛しい妻との日々。
おぼえのない過去を振り返る彼に、さらなる危険が迫る!
銀色の雨にうたれ、肉体を乗っ取られた男。31年ぶりに目を覚ました彼の見たものとは?
見知らぬ過去をめぐる、異才渾身の傑作書下ろし長編。


プロットだけ聞くと北村薫の「スキップ」だがそこは西澤保彦、久々にSF設定バリバリのミステリを書いてくれた。

序章では31年前の社会風俗の描写、その後数章はSF的設定の説明に費やされるわけだが、これが存外にクドい。特に31年前の描写は特に伏線になるでもなく、ただ単に説明臭かっただけ。31年後のギャップに戸惑う主人公の描写も「そこまでステロタイプにリアクションとらなくても...」と感じたり。

あと「ベツバオリに体をのっとらられると虚弱体質になるので自然食しか喰えない」という設定のためか、やたらオーガニック的な何かについての説明や現代の食の危険性についての啓蒙があったりして「雁屋哲かよっ!」とツッコみたくなる。

ミステリ的には、うーん、この設定ならもう少しロジカルにスマートにやれたんじゃないかなぁとは思う、西澤氏なら。動機はまぁいいけど。
暴走する青春グラフィティ『学校の階段』に待望の短編集登場!
夏の日、亡き父の実家を従姉たちと訪れた幸宏は……「盂蘭盆会」 それは、天栗浜高校の新たなるアイドルを選出すべく集った漢達の熱き物語――「女神委員会」 神庭家に押しかけてきた男子たちの不毛な夜と、天ヶ崎家で催された華麗なるお泊り会の行方を描く「夜明けの階段」ほか全5編でお贈りする『学校の階段』待望の短編集。階段レースは無くてもビバ青春の無駄足! 新キャラ大量投入&神庭四姉妹成分大増量(当社比)の青春グラフィティ・バイブル!!


次巻で完結が明言された学校の階段シリーズの短編集。

時系列がわりとごっちゃなので「あれこの時点で美冬ねーさんってここまでデレてたっけ?」とかがグルグルしちゃうがよう考えたら最初から(ry

挿絵は美冬ねーさんの、しかも「狙った」シーンばっかりがチョイスされててけしからん、実にけしからん。

造花の蜜

2009年4月7日 読書
造花の蜜はどんな妖しい香りを放つのだろうか…その二月末日に発生した誘拐事件で、香奈子が一番大きな恐怖に駆られたのは、それより数十分前、八王子に向かう車の中で事件を察知した瞬間でもなければ、二時間後犯人からの最初の連絡を家の電話で受けとった時でもなく、幼稚園の玄関前で担任の高橋がこう言いだした瞬間だった。高橋は開き直ったような落ち着いた声で、「だって、私、お母さんに…あなたにちゃんと圭太クン渡したじゃないですか」。それは、この誘拐事件のほんの序幕にすぎなかった―。

ブランチで絶賛されてたので図書館に予約しといた本。

序盤~身代金受け渡しまではヒジョーに面白いのだが、中盤、犯人一味の男の視点の話になってから急激につまらなくなった。一応、どんでん返しはあるもののそれまでの展開が冗長だったせいで「フーン」だったし。

そして最後の章は蛇足。

てゆーかオチとか色々と消化不良だったなぁ。隣人とか義姉とかなんだったんだ?
ついに「神殺し」を決意した阿九斗は騎竜ピーターハウゼンに跨りコンスタン魔術学院の空に舞った。物語の鍵を握るけーな、阿九斗と敵対することになってしまった絢子、阿九斗に忠誠を誓う不二子、勇者ブレイブ、それぞれの運命は?戦場と化した学院を舞台に様々な思いや陰謀が交錯する。圧巻の魔王覚醒編後編。

前巻からハードな展開になって「次で完結かなぁ...」とラストバトル期待してたら、最後にありえねー御都合展開されて振り出しに戻ってちまいやがったよっ!

わりと人気あるっぽいから続行なのか..
いつき、穂波、アディリシアら修学旅行生で賑わう新幹線。京都に向かうその車両には、なぜか猫屋敷ら“アストラル”面々の姿もあった―。発端は事務所に届いた一通の手紙。そこには猫屋敷が本来所属する結社“八葉”当主の危篤と、貸し出し魔法使いの依頼が書かれていたのだ。折しも“八葉”の所在地は京都。修学&社員旅行気分で向かった「旧き都」だったが、霊脈を造り直してほしいという難題が“アストラル”を待ち構えていた。古の都で異種魔法格闘戦開始

ああ、PR角川のタマにレンタルマギカでも妥協したのになぁ...



*上下巻の「上」みたいなモンなので引っ張りきったトコで終わる。ううう。
人と“ヒトデナシ”と呼ばれる怪異が共存していた世界―。名探偵・秋津は、怪盗・無貌によって「顔」を奪われ、失意の日々を送っていた。しかし彼のもとに、親に捨てられた孤高の少年・望が突然あらわれ、隠し持った銃を突きつける!そんな二人の前に、無貌から次の犯行予告が!!狙われたのは鉄道王一族の一人娘、榎木芹―。次々とまき起こる怪異と連続殺人事件!“ヒトデナシ”に翻弄される望たちが目にした真実とは。第40回メフィスト賞受賞作。

雰囲気はとってもいいいよ!雰囲気大事絶対大事。

「無貌に顔を奪われた犠牲者は云々」の設定がどーみてもミステリ的にトリックに関わってきます状態なので、中盤のとある事件で大体ネタが割れてしまうんだけど雰囲気がいいから許す。

「俺の助手に手を出すな!」はソレどーなのよ?とも思ったがまぁその場の勢いだと思うので流した。
1980年秋、突然の養父の死。神代宗は傷付いた心を埋めるため訪れた北の町で、謂れなき殺人の罪をきせられてしまう。疑惑が晴れぬまま土地を支配する久遠家の「館」に軟禁され、血塗られた過去を目撃することに。謎の美少年・アレクセイが悲劇の真相を語り始めたとき、銃声が轟く!ついに物語はクライマックスへ加速する。

まぁ過去の母親の死については作中中盤で早々に神代が解いちゃうし、事件の真犯人も早々にバレバレなのでミステリ的には...ってここまでこのシリーズ読んでる人が今更本格ミステリ的な何かを求める由縁も無いかw

つーわけでいつもの京介×蒼ではなく神代×京介、というアレなことに。時間軸が現在だとさすがにキッツイので約20年前の神代35歳、京介10歳という設定でお送りしております。神代センセの「べらんめぇ口調のオッサンだけど美形」という設定はここで活きるのかw

まー多分ハイライトは薔薇園のシーンなんだろうなー。なぜそこで抱きしめる?と。
イギリス清教『必要悪の教会』最大主教・ローラ=スチュアートによって『禁書目録召集令状』が布告された。フランスとイギリスを結ぶユーロトンネルで起きた爆破事件を、英国『王室』と共に調査せよ、という任務だった。その命を受けたインデックスと彼女の保護者・上条当麻は、イギリス行きの飛行機に搭乗する。和気藹々と空の旅を楽しもうとする二人だったが、機内では謎の人物がハイジャック計画を進めており…!銀髪シスターさんの空腹を全力でなだめつつ、事態解決を図る上条の運命は如何に!?今度の“不幸”は、英国にて開幕。

敵の四天王も残り1匹で大詰めか?と思わせといて前巻のSS2でまた伏線いっぱいばら撒き、そして今巻では内ゲバと露骨な引き伸ばし。終わらせる気ねーなwていうかアニメ二期(というか超電磁砲)も決まって人気絶頂なので終わらせられないジャンプ症候群。

お話のほうは、今まで殴ってセッキョーかまして仲間になった人々の再登場&活躍エピ。運び屋のねーさんはともかく、お水の人まで仲間は想定外だわ。幕間からすっとテッラもか?
ある日突然に世界改変の機会を得た俺は、躊躇なく願望を具現化した。そう、全ての選択肢・イベント・キャラの台詞まで記憶するほど愛したゲーム『エターナルイノセンス』の現実化である。目指せメインヒロインルート―と思いきや、まさかの複数同時攻略ルート突入!しかもゲームにはないイベント発生!はたして俺と愛するヒロイン達はトゥルーエンドを迎えることができるのか!?選択肢無限の真世界を奔走する第10回えんため大賞優秀賞受賞作。

誰にだってある「あのゲーム(orマンガorアニメor小説)が現実化して自分がその主人公にならないかなー」的願望をまんまラノベにしちゃったメタな作品。

タイトルとかあらすじでキワモノっぽさが全開だけども、読んでみるとこれがまたどうして、ギャルゲーの素朴な疑問に突っ込んだりしている。例えば個別ルートに入った後の、ターゲット以外のヒロインがどうなるのか?とか。某人生で言うならば「渚以外のルートに入った場合、渚は本当に死亡回避するのか?(出番の多いことみルートでも夏までしか生存確認できないし)」といった具合に。

まー姉のスペックがまんまタマ姉だとか、一般人と言いながら全然(メンタルが)一般人じゃねぇよ!スペックな主人公とか、根本の謎が解決してねーよ!とかあるけど面白いからいーや。

続編が出る気マンマンなラストだけど、正直ここで終わっといたほうが美しく終われると思う...
冷戦関係にあった妹・桐乃からとんでもない秘密をカミングアウトされ、ガラにもなく相談に乗ってやる―という思い出したくもない出来事からしばらく経つが、俺たち兄妹の冷めた関係は変わりゃしなかった。ところが“人生相談”はまだ続くらしく、「エロゲー速攻クリアしろ」だの「不快にした責任とりなさい」(どうしろと?)だの見下し態度全開で言ってくるからマジで勘弁して欲しい。誰だこんな女を「可愛い」なんて言う奴は?でまあ今回俺に下った指令は「夏の想い出」作り(?)。どうも都内某所で開催される、なんたらとかいう祭りに連れてけってことらしいんだが…。

さすがに1巻と比べるとキャラや話のインパクトは落ちるんだけど、スラスラと読めてしまう良いラノベ。

黒猫さんが実は格ゲーが...のあたりがベタだけど宜しかった。
その分、直後のあやめが...なんだけど、嘘を嘘と見抜いた上で妥協してくれたあたりは現実的な落としどころだったかも。
私立碧陽学園生徒会室―そこは、選ばれし者だけが入室を許される聖域にして楽園。生徒会メンバー中、唯一の男性である副会長・杉崎鍵は、今日も生徒会室の中心で愛を叫ぶ。「俺は美少女ハーレムを作る!」と(ただし、扱いは空気以下)。そして、お子サマ生徒会長・桜野くりむは、今日も生徒会室の中心で身勝手を叫ぶ。「ただの人間には興味あ(自主規制)」日々くり広げられる、ゆるすぎる会話。日々費やされる、青すぎる青春。いざ行かん少年少女よ、妄想という名の大海原を!これは、ユカイツーカイついでにちょっぴり秘密アリな碧陽学園生徒会メンバーたちの、愛すべき日常をつづった記録の一端である。

ああ、そういやぁレヴォのBOXプロモで「桜野くりむ」ってあったけどこのキャラなんだぁ。
作中ではさんざんロリロリ言われてるけど、このキャラデザじゃそんなに(ry

内容はほぼ全編生徒会室で駄弁ってるだけ、な密室劇。三谷幸喜に脚本書かせてドラマ化でも(無理
いきなり「宇宙人未来人~」とかパロをやりだすけど、そのへんのキレは他の作家さんたちのほうが上のように思えた。「残響死滅」は某禁書読んでる身としては笑えたけど(あとカラーページの罠で)

全体的にまだ面白いのかつまらんのか判別がつかないかなー、続編前提で伏線も回収してないし。
高校一年の冬、父がとんでもない額の借金を残して失踪。
天涯孤独がけっぷちの身となったぼくのもとに、いきなり押しかけてきたのは――
神の子を名乗る双子の聖少女、エリとレマ。さらには大天使ガブリエル、おまけに幼女化した魔王まで? どいつもこいつも借金を抱えていて、しかも全部ぼくのせいだという。
聞けばぼくは前世で、とんでもないことをしていたらしい。
やがて迫る謎の借金取りの魔手に、ぼくらはにわか家族として無理矢理結束し、立ち向かうことになる……
二千年の時を超え、総額三億円超にふくれあがった負債との、神魔入り乱れた無駄に壮絶な戦いが今はじまる!
杉井光が踏み込んではいけない新境地を切り開いてしまった、ドタバタ借金ラブコメディ開幕!!


ま た キ リ ス ト か

日本には一体何人、ジーザスの生まれ変わりがいるのやら...

前の「また死神モチーフかよ!」は貸してくれた子の趣味趣向だからしょうがないとして、今回は別々の人から借りてるから純粋に偶然だし。



*それにしても、某禁書が「十字教」と表記して「あくまで別物ですよー?」と逃げの一手を売ってるのに対し、こっちはそのものズバリ「キリスト教」で、しかも作中であんな扱いだし。杉井光は怖いものなしだな!
わたしがお仕えするサタン様は類い希な美貌の持ち主だ。でも『魔王』としての本来の力を失った今の外見は十歳くらいにしか見えない。サタン様がお風呂から上がる前に数を数えるのも、苦いコーヒーが飲めないのも、映画館ではしゃいで叫んでしまうのも、全て世界を統べる力を失っているからなのだ。街はいよいよクリスマスムード一色。そんな時、生徒会長の御堂ヒカルがいきなりわたしに付き合ってほしいと迫ってきた。なぜかいつも間に入って邪魔をしてくるのは愛沢悟。一触即発な二人にサタン様は、サンタとしてクラスメイト達をもてなすパーティを主催するので、そこで決着をつけろと命令するのだが―。ちょっとHなうっかりラブコメ第三弾。

あれ?2巻を借りた記憶が無いんだけど...でも何の問題も無く読めてしまうのはいいのか悪いのか。1巻で出てきた主人公の体に関する重大な秘密を、ネタバレしないように慎重に記載してるのは「どこから読み始めてもいいように」という配慮なんだろう。

しかしあの叙述トリックは...ていうか伏線ねーじゃん!
あと歴史上の偉人ポンポン転生しすぎ!!
とあるライトノベルレーベルからデビューした新人作家・杉井ヒカル。彼を取り巻く先輩や同期の作家たちは、驚くことにみんな美少女だった!

――人間じゃないけど!!

ヒカルが住むアパートでは、株やパチンコに熱中する不良管狼作家イヅナや、ちっちゃな少女の姿でエッチなラブコメ作品を世に送り出す座敷童作家ツバサが、今日も元気に玉稿を執筆中……執筆してるはず!

「――羊はいいよ。羊だけは俺を裏切らないんだ。クリックすると必ず羊毛がとれるんだから」

怖い編集に迫る締切。そんなときに限って起きるちょっとした事件!
刺激いっぱいのラノベ作家生活、キミも一緒にはじめてみない?


調布近辺の古参MTG者には杉井信者が多数おりまして、その中の一人に借りました。未来福音のついでですが。

内容はあっ軽い感じで「火目の巫女」しか読んでない自分はそのギャップに驚いたり。やっぱり著作は刊行順に読むべきだっつー自分のポリシーに従うべきだったかー。
登場人物の小説家にはすべてモデルが存在する、とあとで知って「うぇー」とか思ってしまった。だってケモノ耳美少女やロリや巨乳のモデルが実は...だったりしたら、ねぇ?
平和だったはずの私立千載女学園で、不可思議かつ不可解な殺人事件が起こる。そしてそこに勤務していたのは、こともあろうか倫理教師となったあの串中弔士。病院坂迷路を巻き込んだ事件から14年。探偵ごっこの犯人捜しが再び始動。犯人は一体?!これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリー。

タイトル長っ!



*いきなり意味もなく****トリックが出てくる事で「まさか同じ作中で二度も****トリック使わんだろ」と思わせといて...という心理的トリックなのだろーかこれは。
しかし穿ったミステリマニヤにとっては「意味もなく****トリックを用いるってことはコレ後半の前フリじゃね?」とネタバレになるという。うーぬ。

いやしかし弔士くんは相変わらずでなにより。
ジーンズ切り裂き魔を追う神裂、ヘンテコ魔草売り少女と出会う上条刀夜、微妙な強さの超能力者・ナンバーセブン、殺人を決意した少女の前に立ちはだかる『御坂』と名乗る男性、サボり美容師にキレる白井、『魔神』になれなかった優しい男、半蔵に恋する少女・郭ちゃん、初春に挑戦するハッカー少年、長身美女から慕われる砂皿緻密、血液型占いに夢中なミサカシスターズ、何かに目覚めたシェリー、絹旗と映画デート(!?)の浜面…もう一度見たかったあのキャラたち&新キャラが大活躍。本編を補完するSSシリーズ第二弾。

いわゆる敵四天王のうち3人を倒し、そろそろ大詰めかな...という所まできといて、この短編集第2弾において大量の新キャラ&大量の伏線バラ撒きやがった!アホかっ!(褒め言葉

でもこの短さに数十章も詰め込みやがったおかげで、新キャラの掘り下げが浅いわなー
すべて異なる時を刻む1440個の時計
その中から唯一正確な時計を探し出せ――
神の命題か、悪魔の謎かけか!?
本格ミステリの名手が放つ、驚愕の推理、極限の論理(ロジック)!

無数の時計が配置された不思議な回廊。その閉ざされた施設の中の時計はすべて、たった一つの例外もなく異なった時を刻んでいた。すなわち、一分ずつ違った、一日二四時間の時を示す一四四〇個の時計――。正確な時間を示すのは、その中のただ一つ。夜とも昼とも知れぬ異様な空間から脱出する条件は、六時間以内にその“正しい時計”を見つけ出すことだった!? 神の下すがごとき命題に挑む唯一の武器は論理(ロジック)。奇跡の解答にはいかにして辿り着けるのか。極限まで磨かれた宝石のような謎、謎、謎! 名手が放つ本格ミステリ・コレクション!


のりりん久しぶりのりりん。

表題作(あらすじ参照)は一歩間違えれば「極限推理コロシアム」になるところをギリギリでロジカルに仕上げた感じ。読んでみると、全部同じ時計じゃなくてしかもデジタル・アナログ織り交ぜてあるんでちょっとがっかりはしたけれど、さすがに全部同じ型だと論理的に答えを導き出すのは不可能かー。
FBonline等掲載の短編&SSに書き下ろし4編を加えた豪華短編集!!

柔道一筋、人呼んで「炎の闘牛」。そんな彼が恋をした! 清楚で可憐な大和撫子、その名は……(『”文学少女”と恋する牛魔王』)、「このことは内密に」待望の入部希望者が漏らした呟きには、何やら不穏な気配が!?(『”文学少女”と革命する労働者』)ほか、遠子のクラスメイトとの交流や、美羽&芥川のその後など、ほろ苦く甘い、極上のエピソードが盛りだくさん! 物語を食べちゃうくらい深く愛する”文学少女”天野遠子と、彼女を取り巻く人々の、恋する挿話集第1弾!!


な...ななせが名無しのモブ扱いでしか登場しないだと...!?

と、いつものミステリ風味は鳴りを潜めた短編集。
本編が完結しちゃってるので、その補完的な意味合いが大きいかな。でも本編終了後~本編エピローグの間の出来事とかも載ってて目が離せなかったり。

真庭語

2009年2月2日 読書
この国が戦国で、この世が乱世であった頃―。不穏な気配ただよう歴史の暗がりで、静かに命の火花を散らす者達がいた。その名も、真庭忍軍。“しのび”である彼らが、この時代を生き抜くために選ぶ新たな道とは―!?人外にして埒外の異能集団の伝説はここから始まる。豪華絢爛戦国図屏風。

アニメ化も決まった刀語の番外編的作品で、本編では素晴らしき雑魚・かませだった真庭忍軍のご先祖・初代12頭領のお話。今回はそのうちの4人の短編。って残り8人の話も書くんだろーか。

最初の初代真庭蝙蝠の話が、パンドラ掲載だったせいか「衆人環視の中、土遁の術で地中に潜っていた忍者がなかなか出てこないので掘り返してみたら、なんと土の中で何者かによって縄で絞め殺されていた、この土中という『完全な密室』で犯人はどのようにして...?」とか本格ミステリで吹いた。せんせぇ本格ミステリ書きたいんだったら然るべき新シリーズ立ち上げて下さいってば待ってるから。

あ、上の事件のトリック(?)はすげーしょーもねーから期待しとかないよーに。

他の頭領さんたちの話は、まぁいつもの西尾維新クオリティ。
化物語のよーなパロディ的暴走掛け合いは鳴りを潜めているので、ちょっと物足りないかも。



*ベン・トーを読んだあとはいつも半額弁当が喰いたくなるんですが、普段コンビニ弁当とか買わないから近場ではどこでいつ売ってるのか知らんのよねー。駅前のマルエツとかありそうだけど帰りがけに寄ったりとかしないし。

と、そんな気分の時に店から数十メートルのトコでなにやら「半額」の文字が目に入ったので行ってみた。
http://www.curryspoon.com/
ココは週変わりの創作カレーが美味いんだけど、4日までは開店3周年記念イベントでカツカレーが半額¥350!安!

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