篠田 真由美/一角獣の繭
2007年9月24日 読書
ISBN:4061825321 新書 篠田 真由美 講談社 2007/06/08 ¥1,040
放火殺人の生き残りである少女に、宿命のように心惹かれていく蒼。しかし少女の母は、眼窩をイッカクの牙に貫かれて無残な死を遂げる。すべてが明らかにされたとき、桜井京介の下した決断とは…。
...言わせちゃ駄目だろ...常考
*どうでもいいが、読んでるときにTVの世界ふしぎ発見!でイヌイットの特集やってて、ズバリイッカクの角が出てきて吹いた。そっかーこれが今回の凶器なんだなー、って。
放火殺人の生き残りである少女に、宿命のように心惹かれていく蒼。しかし少女の母は、眼窩をイッカクの牙に貫かれて無残な死を遂げる。すべてが明らかにされたとき、桜井京介の下した決断とは…。
ぼく...京介に恋してたのかもしれない。
...言わせちゃ駄目だろ...常考
*どうでもいいが、読んでるときにTVの世界ふしぎ発見!でイヌイットの特集やってて、ズバリイッカクの角が出てきて吹いた。そっかーこれが今回の凶器なんだなー、って。
西尾 維新/刀語 第五話 賊刀・鎧
2007年9月17日 読書
ISBN:4062836289 単行本 竹 講談社 2007/05/08 ¥1,155
「日本最強」を襲名した無刀の剣士・鑢七花と、変体刀を蒐集する美貌の奇策士・とがめは、「あるもの」を賭けての勝負を挑まれる。対戦相手は、賊刀「鎧」を所有し絶対の防御力を誇る鎧海賊団船長・校倉必!
R25ならヒュンケルを思い起こさずにはいられない今回の敵。
しかし鎧を「刀」と言い切るその強引さに乾杯。
お話は、前の四話が良くも悪くもインパクトありすぎただけにちょっと拍子抜けな。ああ、早く姉さんと××する7話が読みたい...
「日本最強」を襲名した無刀の剣士・鑢七花と、変体刀を蒐集する美貌の奇策士・とがめは、「あるもの」を賭けての勝負を挑まれる。対戦相手は、賊刀「鎧」を所有し絶対の防御力を誇る鎧海賊団船長・校倉必!
R25ならヒュンケルを思い起こさずにはいられない今回の敵。
しかし鎧を「刀」と言い切るその強引さに乾杯。
お話は、前の四話が良くも悪くもインパクトありすぎただけにちょっと拍子抜けな。ああ、早く姉さんと××する7話が読みたい...
勇嶺 薫/赤い夢の迷宮
2007年9月16日 読書
ISBN:4061825283 新書 勇嶺 薫 講談社 2007/05/10 ¥945
小学生だったあの頃、仲良し7人組のぼくらは「世の中には、やっていいことと、やっておもしろいことがある」と語る不思議な男・OGに心惹かれていた。だが「お化け屋敷」と呼ばれる彼の館で起きたある事件をきっかけに彼とは疎遠に。それから25年、大人になったぼくらは突如 OGに招かれ、再びあの館へ。しかし、そこで待ち受けていたのは悪夢のような殺人事件だった。
はやみねかおるを読んでる人だったら、その内容のギャップに驚けたかもしれないがあいにく初勇嶺だったんで何のサプライズも。
ミステリとしてはプロローグでトリックの察しがつくわ、今どき主人公が「ぼく」としか呼ばれず名前不明っていうパターンだわで、ラストのカタストロフすら想定内。うーん。
小学生だったあの頃、仲良し7人組のぼくらは「世の中には、やっていいことと、やっておもしろいことがある」と語る不思議な男・OGに心惹かれていた。だが「お化け屋敷」と呼ばれる彼の館で起きたある事件をきっかけに彼とは疎遠に。それから25年、大人になったぼくらは突如 OGに招かれ、再びあの館へ。しかし、そこで待ち受けていたのは悪夢のような殺人事件だった。
はやみねかおるを読んでる人だったら、その内容のギャップに驚けたかもしれないがあいにく初勇嶺だったんで何のサプライズも。
ミステリとしてはプロローグでトリックの察しがつくわ、今どき主人公が「ぼく」としか呼ばれず名前不明っていうパターンだわで、ラストのカタストロフすら想定内。うーん。
二階堂 黎人/カーの復讐 (ミステリーランド)
2007年9月10日 読書
ISBN:406270577X 単行本 喜国 雅彦 講談社 2005/11 ¥2,100
古代エジプトの秘宝≪ホルスの眼≫という名のメダリオン。この素晴らしさに心魅かれる男がいた。その名は怪盗アルセーヌ・ルパン。彼はそのお宝を頂戴するために、発掘者ボーバン博士に近づくが、博士の居城≪エイグル城≫で、ルパンを待ち受けていたのは奇妙な連続殺人事件だった。暗号文を手に死んだ老婆、財宝を荒らしたボーバン家への、生霊≪カー≫の復讐を口にする謎のエジプト人、城に出没するミイラ男、完全なる密室に置かれた脅迫状、そしてあらたに発生した連続殺人……。数々の事件を解決したルパンの頭脳をもってしても説明不可能な事件が続発し、人々を恐怖へおとしいれていく。果たしてこの前代未聞の難事件の犯人は誰なのか? ルパンはプライドをかけて事件に挑む!!
いわゆるルパンのバスティーシュもの。
禿人御大の作品で「カー」とくればディクスン・カー、すわルパン対フェル博士か?と小躍りしたが今作の「カー」はメガテンとかに出てくる方。そう、「オマエさまなー、オレサマカー」の名言でも有名な妖鳥カーのほう。でも絶対作者は狙った上にダブルミーニングだな、作中に「ホルスの目」とか出てくるし。
内容は、このシリーズとしては中の上ぐらい。ルパンものの雰囲気は出てると思う。「ルパンてこんな××だったっけ?」とかいう場面はほとんどないし。良質。
挿絵が喜国雅彦なのもポイント高い。
古代エジプトの秘宝≪ホルスの眼≫という名のメダリオン。この素晴らしさに心魅かれる男がいた。その名は怪盗アルセーヌ・ルパン。彼はそのお宝を頂戴するために、発掘者ボーバン博士に近づくが、博士の居城≪エイグル城≫で、ルパンを待ち受けていたのは奇妙な連続殺人事件だった。暗号文を手に死んだ老婆、財宝を荒らしたボーバン家への、生霊≪カー≫の復讐を口にする謎のエジプト人、城に出没するミイラ男、完全なる密室に置かれた脅迫状、そしてあらたに発生した連続殺人……。数々の事件を解決したルパンの頭脳をもってしても説明不可能な事件が続発し、人々を恐怖へおとしいれていく。果たしてこの前代未聞の難事件の犯人は誰なのか? ルパンはプライドをかけて事件に挑む!!
いわゆるルパンのバスティーシュもの。
禿人御大の作品で「カー」とくればディクスン・カー、すわルパン対フェル博士か?と小躍りしたが今作の「カー」はメガテンとかに出てくる方。そう、「オマエさまなー、オレサマカー」の名言でも有名な妖鳥カーのほう。でも絶対作者は狙った上にダブルミーニングだな、作中に「ホルスの目」とか出てくるし。
内容は、このシリーズとしては中の上ぐらい。ルパンものの雰囲気は出てると思う。「ルパンてこんな××だったっけ?」とかいう場面はほとんどないし。良質。
挿絵が喜国雅彦なのもポイント高い。
ヤマグチノボル/ゼロの使い魔12
2007年9月9日 読書
ISBN:4840119007 文庫 兎塚エイジ メディアファクトリー 2007/08/24 ¥609
うん、これはひどいや。
話進まないし、脱がしてるだけだし。
裸エプロンとか「デザートはわたし」とか、あざといにもほどがあるよなー
そこがいいのか...
うん、これはひどいや。
話進まないし、脱がしてるだけだし。
裸エプロンとか「デザートはわたし」とか、あざといにもほどがあるよなー
そこがいいのか...
古野 まほろ/天帝のつかわせる御矢
2007年9月2日 読書
ISBN:4061825291 新書 古野 まほろ 講談社 2007/06/08 ¥1,617
戦下の大陸を逃れ東京へ向かう超豪華寝台列車、環大東亜特別急行「あじあ」。荘厳かつ絢爛を極めた客室で公爵夫人のバラバラ死体が! 当該列車に乗車していた頸草館高校3年古野まほろと柏木照穂の推理は?
前作のラストがああで主人公もああだったので、「舞台背景同じで人物一新」or「スターシステム搭載」な話かと思ったらストレートな続編で吃驚。
ページをめくり、冒頭の引用文がハマーン様で脱力。よし、今回も「雉も鳴かずばハーマイオニー」並みの名言が期待できそうだ。
*前作でよく訓練されたせいか、ルビや衒学やパロディやガンダムネタがさほど苦ではなくなっていた。むしろ楽しんじゃってるというか。そーとー飼いならされたな俺。
事件の推理部分、7人がそれぞれの推理を披露するシーンはなかなかに本格。自分は、例の「同じ列車が2台止まってる」の描写と、ルパン三世(ルブランじゃなくモンキーパンチのほう)で似たようなトリックがあったのを覚えていたのでソレが真相だと思ったらダミーだった。見事にミスリーディングされてるし。
それにしても
・最初の事件起こるまでクソ長い
・登場人物が推理合戦する
・最後に主人公が披露した推理が真相
・と、見せかけて×××
・ラストがそれまでと別物の作品世界
と、見事に流れが前作と一緒でこれは手抜きというより最早ひとつの様式美にさえ思えた。なんせ今回もまほろが○○と**る時点で犯人の目星付いちゃうし、まほろの推理聞いてる途中で「いつ卓袱台がひっくり返るかな〜」とワクワクだし、例のあの人が出てきた時点でリビドーがクライマックスだし。わかっていて尚面白いってのはスゲェね。
戦下の大陸を逃れ東京へ向かう超豪華寝台列車、環大東亜特別急行「あじあ」。荘厳かつ絢爛を極めた客室で公爵夫人のバラバラ死体が! 当該列車に乗車していた頸草館高校3年古野まほろと柏木照穂の推理は?
前作のラストがああで主人公もああだったので、「舞台背景同じで人物一新」or「スターシステム搭載」な話かと思ったらストレートな続編で吃驚。
ページをめくり、冒頭の引用文がハマーン様で脱力。よし、今回も「雉も鳴かずばハーマイオニー」並みの名言が期待できそうだ。
*前作でよく訓練されたせいか、ルビや衒学やパロディやガンダムネタがさほど苦ではなくなっていた。むしろ楽しんじゃってるというか。そーとー飼いならされたな俺。
事件の推理部分、7人がそれぞれの推理を披露するシーンはなかなかに本格。自分は、例の「同じ列車が2台止まってる」の描写と、ルパン三世(ルブランじゃなくモンキーパンチのほう)で似たようなトリックがあったのを覚えていたのでソレが真相だと思ったらダミーだった。見事にミスリーディングされてるし。
それにしても
・最初の事件起こるまでクソ長い
・登場人物が推理合戦する
・最後に主人公が披露した推理が真相
・と、見せかけて×××
・ラストがそれまでと別物の作品世界
と、見事に流れが前作と一緒でこれは手抜きというより最早ひとつの様式美にさえ思えた。なんせ今回もまほろが○○と**る時点で犯人の目星付いちゃうし、まほろの推理聞いてる途中で「いつ卓袱台がひっくり返るかな〜」とワクワクだし、例のあの人が出てきた時点でリビドーがクライマックスだし。わかっていて尚面白いってのはスゲェね。
法月 綸太郎/怪盗グリフィン、絶体絶命 (ミステリーランド)
2007年8月28日 読書
ISBN:4062705788 単行本 法月 綸太郎 講談社 2006/03 ¥2,100
ニューヨークの怪盗グリフィンに、メトロポリタン美術館(通称メット)が所蔵するゴッホの自画像を盗んでほしいという依頼が舞いこんだ。いわれのない盗みはしないというグリフィンに、依頼者はメットにあるのは贋作だと告げる。「あるべきものを、あるべき場所に」が信条のグリフィンがとった大胆不適な行動とは(第一部)。政府の対外スパイ組織CIA(アメリカ中央情報局)作戦部長の依頼を受けたグリフィンは、極秘オペレーション「フェニックス作戦」を行うべく、カリブ海のボコノン島へ向かう。その指令とは、ボコノン共和国のパストラミ将軍が保管している人形を奪取せよというものだったが…(第二部)。
子供向けラインのミステリーランド作品なのであんま期待しないでチョイスしてみたら意外と良作だった。上遠野があんなの書いたせいで先入観持ってたよ。
書評漁ってみたらおおむめ好評だし、このミス2007で8位にランクインしてたのにはびっくり。
キモとしては、呪いの土偶人形の入れ替わりのロジックがおもすれー。法月氏の過去作で言えば「誰彼」の兄弟&従兄弟による3人入れ替わりトリックを髣髴とさてくれる。
ニューヨークの怪盗グリフィンに、メトロポリタン美術館(通称メット)が所蔵するゴッホの自画像を盗んでほしいという依頼が舞いこんだ。いわれのない盗みはしないというグリフィンに、依頼者はメットにあるのは贋作だと告げる。「あるべきものを、あるべき場所に」が信条のグリフィンがとった大胆不適な行動とは(第一部)。政府の対外スパイ組織CIA(アメリカ中央情報局)作戦部長の依頼を受けたグリフィンは、極秘オペレーション「フェニックス作戦」を行うべく、カリブ海のボコノン島へ向かう。その指令とは、ボコノン共和国のパストラミ将軍が保管している人形を奪取せよというものだったが…(第二部)。
子供向けラインのミステリーランド作品なのであんま期待しないでチョイスしてみたら意外と良作だった。上遠野があんなの書いたせいで先入観持ってたよ。
書評漁ってみたらおおむめ好評だし、このミス2007で8位にランクインしてたのにはびっくり。
キモとしては、呪いの土偶人形の入れ替わりのロジックがおもすれー。法月氏の過去作で言えば「誰彼」の兄弟&従兄弟による3人入れ替わりトリックを髣髴とさてくれる。
西澤 保彦/春の魔法のおすそわけ
2007年8月20日 読書
ISBN:4120037770 単行本 西澤 保彦 中央公論新社 2006/10 ¥1,680
満開の桜の下、二日酔いの小夜子が出逢ったのは謎の美青年と見知らぬ肩掛け鞄……。人生の再生を描く、あたたかくて、ユーモラスで、ちょっと涙する、著者渾身の書き下ろし小説。
西澤チックであると言えばそうなんだけど、なんとなく物足りないなっていうか。謎がそれほど不思議でもないっていうか、一般小説っぽくて肩透かしっていうか。
満開の桜の下、二日酔いの小夜子が出逢ったのは謎の美青年と見知らぬ肩掛け鞄……。人生の再生を描く、あたたかくて、ユーモラスで、ちょっと涙する、著者渾身の書き下ろし小説。
西澤チックであると言えばそうなんだけど、なんとなく物足りないなっていうか。謎がそれほど不思議でもないっていうか、一般小説っぽくて肩透かしっていうか。
西尾維新/刀語 第四話 薄刀・針
2007年8月12日 読書
ISBN:4062836238 単行本 竹 講談社 2007/04/03 ¥1,155
図書館で二〜四を見つけ(七もあったが五・六がなく断念)おーラッキーこれで二週間は読むものに困らないぜー思っていたら2日で読了。薄っすいしよく見たら高っかいなー、面白くないわけじゃないけどコストパフォーマンスは悪い。
さてその四巻、かなり掟破りな内容になってて。
オビのあらすじを読んだ時点では「三巻までの内容で散々強敵の雰囲気をかもし出してた錆白兵と早くも対決!?ラスボスとまでは言わずとも普通十巻ぐらいまで引っ張る所じゃね?」ぐらいに思っていたが、実際の中身はもっと斜め上。
書評拾ってみたら賛否両論、非難のが大きいぐらいだったけど、これはこれで結構面白かったと思う。
図書館で二〜四を見つけ(七もあったが五・六がなく断念)おーラッキーこれで二週間は読むものに困らないぜー思っていたら2日で読了。薄っすいしよく見たら高っかいなー、面白くないわけじゃないけどコストパフォーマンスは悪い。
さてその四巻、かなり掟破りな内容になってて。
オビのあらすじを読んだ時点では「三巻までの内容で散々強敵の雰囲気をかもし出してた錆白兵と早くも対決!?ラスボスとまでは言わずとも普通十巻ぐらいまで引っ張る所じゃね?」ぐらいに思っていたが、実際の中身はもっと斜め上。
書評拾ってみたら賛否両論、非難のが大きいぐらいだったけど、これはこれで結構面白かったと思う。
あさのあつこ/バッテリー〈5〉
2007年8月6日 読書
ISBN:4774605492 単行本 佐藤 真紀子 教育画劇 2003/01 ¥1,575
「なにがほしくて、ミットを構えてんだよ」言ってみろよ。本当のことを言ってみろ。先が見えないほどしんどいことをなぜ、やってる。なぜ、もどってきた。なぜ、逃げださない。本当の理由を言ってみろよ。知りたいのだ。豪がつぶやいたように、本当はどういうやつなのか、まるごとの豪を知りたいのだ。それは、たぶんマウンドにいては、わからない。想いを目の前の相手に伝えたい。どういう言葉を使ってでも伝えたい。
あいかーらずな巧なんだけど、少しずつ、ほんの少しずつ周囲や豪のことを知りたいと思い始め、何かが変わり始めた5巻。
まぁそんな巧より、5巻の見所は瑞垣なわけで。4巻で出てきたときに凄く存在感と人間臭さを感じさせたけれど、今回では更に心の内を吐露させてその複雑なキャラに磨きがかかったりして。
正直、このシリーズ読んでて始めて「おもしれー」と思えた巻だった。
「なにがほしくて、ミットを構えてんだよ」言ってみろよ。本当のことを言ってみろ。先が見えないほどしんどいことをなぜ、やってる。なぜ、もどってきた。なぜ、逃げださない。本当の理由を言ってみろよ。知りたいのだ。豪がつぶやいたように、本当はどういうやつなのか、まるごとの豪を知りたいのだ。それは、たぶんマウンドにいては、わからない。想いを目の前の相手に伝えたい。どういう言葉を使ってでも伝えたい。
あいかーらずな巧なんだけど、少しずつ、ほんの少しずつ周囲や豪のことを知りたいと思い始め、何かが変わり始めた5巻。
まぁそんな巧より、5巻の見所は瑞垣なわけで。4巻で出てきたときに凄く存在感と人間臭さを感じさせたけれど、今回では更に心の内を吐露させてその複雑なキャラに磨きがかかったりして。
正直、このシリーズ読んでて始めて「おもしれー」と思えた巻だった。
蘇部 健一/六とん3
2007年8月5日 読書
ISBN:4061825275 新書 蘇部 健一 講談社 2007/05/10 ¥945
7月の新作ラッシュも終わってまた読書熱も上がってきて、図書館で未読の新作チェック入れてみたらほとんど入荷前or予約待ち。
ホンキで読むものが無かったので、「1」読んで二度とこの作者の本は読むまい...と誓った蘇部健一の新刊に手を伸ばしてしまったが。
やっぱつまんなくて、暇さえ潰れれば何でも良かったのに最初の3話ぐらいでギブアップ。なんてこったー。
7月の新作ラッシュも終わってまた読書熱も上がってきて、図書館で未読の新作チェック入れてみたらほとんど入荷前or予約待ち。
ホンキで読むものが無かったので、「1」読んで二度とこの作者の本は読むまい...と誓った蘇部健一の新刊に手を伸ばしてしまったが。
やっぱつまんなくて、暇さえ潰れれば何でも良かったのに最初の3話ぐらいでギブアップ。なんてこったー。
賀東 招二/つどうメイク・マイ・デイ
2007年8月4日 読書
ISBN:482911911X 文庫 賀東 招二 富士見書房 2007/03 ¥609
ついに宗介の反撃が開始される! フルメタ待望の長編最新刊!
仏特殊部隊のレモンとともにアメリカへと逃れた宗介は、元海兵隊の古強者コートニーの協力を得て、かなめの奪還を画策するが−−!? 新型機ARX8、ついに登場! 今こそ、反撃の狼煙をあげろ!!
あとがきにある「デビュー戦ちょっとビーム撃ったら敵が撤退して終わりな二代目メカ」はきっとΖのことだな、うん。
そんなわけでレーバテインの初見山である今巻は、カタルシスの塊のような展開。戦闘シーンでは装備武器をご丁寧に全部使い分けてスペック公開するなど大サービス、でも一点に尖らせまくってる為に厨な無敵機体って訳でもない...いやさ、165?デモリション・ガンはさすがにやりすぎかもな...
まそんな感じで、クライマックスに向け幕が開いたお話。
ついに宗介の反撃が開始される! フルメタ待望の長編最新刊!
仏特殊部隊のレモンとともにアメリカへと逃れた宗介は、元海兵隊の古強者コートニーの協力を得て、かなめの奪還を画策するが−−!? 新型機ARX8、ついに登場! 今こそ、反撃の狼煙をあげろ!!
あとがきにある「デビュー戦ちょっとビーム撃ったら敵が撤退して終わりな二代目メカ」はきっとΖのことだな、うん。
そんなわけでレーバテインの初見山である今巻は、カタルシスの塊のような展開。戦闘シーンでは装備武器をご丁寧に全部使い分けてスペック公開するなど大サービス、でも一点に尖らせまくってる為に厨な無敵機体って訳でもない...いやさ、165?デモリション・ガンはさすがにやりすぎかもな...
まそんな感じで、クライマックスに向け幕が開いたお話。
虚淵玄/Fate/Zero(3)
2007年7月30日 読書
狂気に駆られたサーヴァント、キャスターことジル・ド・レェの暴走により、聖杯戦争の展開は思わぬ方向へと転がり始める。刻々と移り変わる戦況の中で、いよいよ交錯し、入り乱れる群像劇――マスターとすれ違い続けるディルムッド。ライダーの強さを前にして、自らの戦いの意義に悩み始めるウェイバーと、いよいよ遠坂時臣への憎悪に身を焦がす間桐雁夜。そして衛宮切嗣の策謀が非道を極めるのを目の当たりにしたセイバーは、ついに騎士王たる誇りの限界に達する。
一方その頃、己が魂の在り方について葛藤し続ける言峰綺礼は、次第に恩師、時臣の方針から脱線しはじめる。そんな若き神父の苦悩を諫言で玩弄する英雄王ギルガメッシュ。次なる時代を運命づける陰謀の萌芽は、刻一刻と成長を遂げていく……。
風雲急を告げる展開の中、いよいよ佳境を迎える『Fate/stay night外伝』第三巻。一人また一人と力尽きていく乱戦の中、最後の戦いへと駒を進めるのは、果たして――!?
F6を押そうとしてF5、ってよくあるよね?
そういうこった。
一方その頃、己が魂の在り方について葛藤し続ける言峰綺礼は、次第に恩師、時臣の方針から脱線しはじめる。そんな若き神父の苦悩を諫言で玩弄する英雄王ギルガメッシュ。次なる時代を運命づける陰謀の萌芽は、刻一刻と成長を遂げていく……。
風雲急を告げる展開の中、いよいよ佳境を迎える『Fate/stay night外伝』第三巻。一人また一人と力尽きていく乱戦の中、最後の戦いへと駒を進めるのは、果たして――!?
F6を押そうとしてF5、ってよくあるよね?
そういうこった。
西尾維新/化物語(下)
2007年7月16日 読書
ISBN:4062836076 単行本(ソフトカバー) VOFAN 講談社 2006/12/04 ¥1,575
上巻のときはそのあまりにもギャルゲくさい会話に「いくら西尾でも...これはなぁ...」とか思いもしたが、脳が慣れたのかそれとも上巻よりパワーアップしたのか、気にならないどころかニヤニヤしっぱなしだった。ああダメだ俺。
結局、時系列的に最初のエピソードとその次のエピソードは語られずじまいだった(2番目のは最終エピソードで断片的に語られるので、繋ぎ合わせればほぼ輪郭がわかるが)が、今後も多分語られることは無いのだろう。この作者らしいといえばらしい。
上巻のときはそのあまりにもギャルゲくさい会話に「いくら西尾でも...これはなぁ...」とか思いもしたが、脳が慣れたのかそれとも上巻よりパワーアップしたのか、気にならないどころかニヤニヤしっぱなしだった。ああダメだ俺。
結局、時系列的に最初のエピソードとその次のエピソードは語られずじまいだった(2番目のは最終エピソードで断片的に語られるので、繋ぎ合わせればほぼ輪郭がわかるが)が、今後も多分語られることは無いのだろう。この作者らしいといえばらしい。
あさのあつこ/バッテリー〈4〉
2007年6月25日 読書
ISBN:4774605174 単行本 佐藤 真紀子 教育画劇 2001/09 ¥1,575
最初の章でいきなり前巻から季節が飛んでるので、ローマ数字読み間違えて6巻借りてきたのかとあせった。
2、3巻がマキシマムに重苦しい話だっただけに、クライマックスに向けて話が動き出すこの4巻では局面の打開が見受けられる。
これまで場を和ませるのは青波のみで、自然彼が登場しない家以外のシーンでは息が詰まることが多かった。が、新たに吉貞と瑞垣という(青波とは別のベクトルで)場を和ませるキャラがクローズアップされたことで、だいぶ安心して読めるようになったやに思う。
巧も心境の変化フラグがようやく見えた。けど、結局あんま変わらずにこのまま突っ走りそうだし、むしろここまで来たらそうしてくれたほうがいいや。これで友情とかに目覚めたら余計に嫌いになりそうだ。
最初の章でいきなり前巻から季節が飛んでるので、ローマ数字読み間違えて6巻借りてきたのかとあせった。
2、3巻がマキシマムに重苦しい話だっただけに、クライマックスに向けて話が動き出すこの4巻では局面の打開が見受けられる。
これまで場を和ませるのは青波のみで、自然彼が登場しない家以外のシーンでは息が詰まることが多かった。が、新たに吉貞と瑞垣という(青波とは別のベクトルで)場を和ませるキャラがクローズアップされたことで、だいぶ安心して読めるようになったやに思う。
巧も心境の変化フラグがようやく見えた。けど、結局あんま変わらずにこのまま突っ走りそうだし、むしろここまで来たらそうしてくれたほうがいいや。これで友情とかに目覚めたら余計に嫌いになりそうだ。
西尾維新/刀語 第一話 絶刀・鉋
2007年6月24日 読書
ISBN:4062836114 単行本 take 講談社 2007/01/10 ¥1,029
「虚刀流はよ、刀を使わないからこそ強いんだ」
伝説の刀鍛冶、四季崎記紀(しきざききき)がその人生を賭けて鍛えた12本の“刀”を求め、無刀の剣士・鑢七花(やすりしちか)と美貌の奇策士・とがめが征く!刀語(カタナガタリ)、第1話の対戦相手は真庭忍軍十二頭領が1人、真庭蝙蝠!
衝撃の12ヵ月連続刊行企画“大河ノベル”第1弾!
西尾維新が挑む時代活劇!こんな物語を待っていた!!
構成上、前半が状況説明台詞で埋め尽くされてしまうのは仕方の無いところ。
時代設定のおかげで、アニメマンガジョジョ等のオタネタが仕込めないが(それでも皆無じゃないあたりスゴいが)おかげで若干一般寄りになってると思う。
「虚刀流はよ、刀を使わないからこそ強いんだ」
伝説の刀鍛冶、四季崎記紀(しきざききき)がその人生を賭けて鍛えた12本の“刀”を求め、無刀の剣士・鑢七花(やすりしちか)と美貌の奇策士・とがめが征く!刀語(カタナガタリ)、第1話の対戦相手は真庭忍軍十二頭領が1人、真庭蝙蝠!
衝撃の12ヵ月連続刊行企画“大河ノベル”第1弾!
西尾維新が挑む時代活劇!こんな物語を待っていた!!
構成上、前半が状況説明台詞で埋め尽くされてしまうのは仕方の無いところ。
時代設定のおかげで、アニメマンガジョジョ等のオタネタが仕込めないが(それでも皆無じゃないあたりスゴいが)おかげで若干一般寄りになってると思う。
津原 泰水/ブラバン
2007年6月17日 読書
ISBN:4862380271 単行本 津原 泰水 バジリコ 2006/09/20 ¥1,680
何を読もうかと本屋の棚を物色していて見つけた逸品。元ブラバン部員の本読みとしては、その余りにもストレートなタイトルに反応しないほうがおかしいわけで。
あらすじにもあるように、40歳前後になったある女子部員の結婚披露宴のために、かつてのブラバンメンバーを探し集めて演奏してくれない?と花嫁直々に頼まれた元後輩男子が主人公。したがって「青春小説」にはカテゴライズされるものの、リアルティーン世代向けの内容ではないな、と理解した。
前半はその主人公のうらぶれた現在の生活だとか、高校生当時の活動が時系列順に綴られる。その語り口があんまりにも体温が低く、また現在の生活描写がどのキャラもどのキャラもあんまりにもしょっぱいんで最初は気が寝入ってあまり物語りに没入できなかったやに思う。
80年代初頭を舞台にしているが、自分がブラバンとして過ごした90年代とは(たった10年しか差が無い割に)あまりにもかけはなれていて、そこにノスタルジィを感じることができなかったのも一因かもしれない。僕らのときのメンバーは作中の人らほど洋楽に傾倒していなかったし、ジョン・レノンとかの影響も薄いし。
特に、演目でジャズをやることを頑なに反対する顧問とか僕らの時代じゃ考えられない。ジャズは無論フュージョンやビートルズやカーペンターズ、J-POPですら特に問題なく演れたし。定演のアンコールなんて「おどるポンポコリン」だぜ?
あーでもそれが「70年代と地続きの80年代」って奴なのかなー、と思いつつ前半を読み終える。
*なんかイマイチかなー、と思っていたが、中盤で主人公がベースを入手するエピソードで不覚にも感動しちまった。僕は結局自分の楽器は買わなかったんだけど、マッピだけは専用のを買ったほうがいいってんで指揮者の先生に付き添ってもらって買ったんだっけ。マッピだけでもあれほどクるモンがあったのに、ましてや高価な楽器本体だしなー。楽器演ってた人ならあそこは共感できるっしょ。
一旦ハマってしまうと淡々とした文章にも深い味わいを感じるようになっていき、過去のヨハネ・パウロや現在の辻先輩のエピソードでまたグっときてしまった。広島弁のおかげでやけにリアルだし。
*そんなわけで、前半の印象からは考えられないぐらい読後感は良かった。ただし「女性作家の青春小説=さわやかドラマチック」「男性作家の青春小説=リアルでクール」という認識はますます強まったかも。
大麻を隠し持って来日したポール・マッカートニーが一曲も演奏することなく母国に送還され、ビル・エヴァンスがジョン・ボーナムがジョン・レノンまでも死んでしまった、1980年(昭和55年)。醒めた熱狂の季節に、音楽にイカれバンドに入れあげるボーイズ&ガールズが織り成す、青春グラフィティ。クラシックの、ジャズの、ロックの名曲にのせ、総勢三十四名のメンバーたちが繰り広げる、大群像劇。四半世紀の時を経て僕らは再結成に向かう。吹奏楽部を舞台にしたほろ苦い「青春」小説。
何を読もうかと本屋の棚を物色していて見つけた逸品。元ブラバン部員の本読みとしては、その余りにもストレートなタイトルに反応しないほうがおかしいわけで。
あらすじにもあるように、40歳前後になったある女子部員の結婚披露宴のために、かつてのブラバンメンバーを探し集めて演奏してくれない?と花嫁直々に頼まれた元後輩男子が主人公。したがって「青春小説」にはカテゴライズされるものの、リアルティーン世代向けの内容ではないな、と理解した。
前半はその主人公のうらぶれた現在の生活だとか、高校生当時の活動が時系列順に綴られる。その語り口があんまりにも体温が低く、また現在の生活描写がどのキャラもどのキャラもあんまりにもしょっぱいんで最初は気が寝入ってあまり物語りに没入できなかったやに思う。
80年代初頭を舞台にしているが、自分がブラバンとして過ごした90年代とは(たった10年しか差が無い割に)あまりにもかけはなれていて、そこにノスタルジィを感じることができなかったのも一因かもしれない。僕らのときのメンバーは作中の人らほど洋楽に傾倒していなかったし、ジョン・レノンとかの影響も薄いし。
特に、演目でジャズをやることを頑なに反対する顧問とか僕らの時代じゃ考えられない。ジャズは無論フュージョンやビートルズやカーペンターズ、J-POPですら特に問題なく演れたし。定演のアンコールなんて「おどるポンポコリン」だぜ?
あーでもそれが「70年代と地続きの80年代」って奴なのかなー、と思いつつ前半を読み終える。
*なんかイマイチかなー、と思っていたが、中盤で主人公がベースを入手するエピソードで不覚にも感動しちまった。僕は結局自分の楽器は買わなかったんだけど、マッピだけは専用のを買ったほうがいいってんで指揮者の先生に付き添ってもらって買ったんだっけ。マッピだけでもあれほどクるモンがあったのに、ましてや高価な楽器本体だしなー。楽器演ってた人ならあそこは共感できるっしょ。
一旦ハマってしまうと淡々とした文章にも深い味わいを感じるようになっていき、過去のヨハネ・パウロや現在の辻先輩のエピソードでまたグっときてしまった。広島弁のおかげでやけにリアルだし。
*そんなわけで、前半の印象からは考えられないぐらい読後感は良かった。ただし「女性作家の青春小説=さわやかドラマチック」「男性作家の青春小説=リアルでクール」という認識はますます強まったかも。
あさのあつこ/バッテリー〈3〉
2007年6月11日 読書
ISBN:4774604704 単行本 佐藤 真紀子 教育画劇 2000/04 ¥1,575
3巻になって、これまでのトゲトゲした雰囲気が幾分和らいだように思う。
一番の要因はオトムライの心境の変化。あとは母親の出番が少なくなったことによって、巧との一触即発なやりとりが物理的に少なくなったってのも大きい。巧そのものの変化はほとんど無いのにな。
つか巧は最後までこのままで、周りの人間だけ変わっていくような気がしないでもない。
あと野球シーンだが、あの速球でしかもボール半分も狂わない正確なコントロールとか言われると三橋が可哀想になってくる。
3巻になって、これまでのトゲトゲした雰囲気が幾分和らいだように思う。
一番の要因はオトムライの心境の変化。あとは母親の出番が少なくなったことによって、巧との一触即発なやりとりが物理的に少なくなったってのも大きい。巧そのものの変化はほとんど無いのにな。
つか巧は最後までこのままで、周りの人間だけ変わっていくような気がしないでもない。
あと野球シーンだが、あの速球でしかもボール半分も狂わない正確なコントロールとか言われると三橋が可哀想になってくる。
無限時空ゼロサンダー
2007年6月10日 読書うーん、じゃあせっかくだから「無限時空ゼロサンダー」についても触れておこうか。
これは、昨日の「酸素は鏡に映らない」の劇中劇特撮番組で、本筋のストーリーに合わせてそのあらすじが語られていくんだけど、それが様々な特撮やアニメのオマージュに溢れている、というわけ。「歪曲王」のゾーラギが「ゴジラ」のアナグラムってのは割と有名な話だけど、かどちん結構特撮好きなのかなー。
これはクウガだなー。2話の教会炎上のセットで1億使って年間予算の2、3割を使い果たしたらしい。
うーん、レオかなー。エルドランも入ってるか。
モロにウルトラセブン12話...と思いきや、「地域によって飛ばされた回にしか出てこない幻のゲストキャラ」というファクターではザブングルのトロン・ミランが元ネタっぽい。
余談だがエヴァの24話も地域によっては特番で潰れたため、渚カヲルも一部地域では「幻のキャラ」だったこともあるがその後の露出の多さゆえあまりそういった印象が無い。
該当いっぱい...だが「ガンダム」のことだと素直に解釈。次点でレイズナー。
「O.D.」で特撮とくれば当然「オキシジェン・デストロイヤー」のことだろう。つか本編に「オキシジェン」登場してるし。
ジョジョォォォ!!!
これは文中では「打ち切られたのでカットされた複線」みたいな扱いだったけど、推測するにバルディオスネタっぽい。
詳しくはネタバレなのでアレだが、「味方の司令官が実は宇宙人だった!」「味方の司令官は実は敵の大幹部だった!」「ライバルは実は兄だった!」とか似たような例は割とあるんではなかろーか。
これは、昨日の「酸素は鏡に映らない」の劇中劇特撮番組で、本筋のストーリーに合わせてそのあらすじが語られていくんだけど、それが様々な特撮やアニメのオマージュに溢れている、というわけ。「歪曲王」のゾーラギが「ゴジラ」のアナグラムってのは割と有名な話だけど、かどちん結構特撮好きなのかなー。
番組前半の予算の、実に三分の一も、最初の特撮に使っちまったりもしていて...
これはクウガだなー。2話の教会炎上のセットで1億使って年間予算の2、3割を使い果たしたらしい。
かつてのゼロサンダーは車椅子生活を余儀なくされ〜これからは新しいゼロサンダーが...
うーん、レオかなー。エルドランも入ってるか。
この十二話は地方によっては放送されなかったりもしたので、変な価値が出てしまい、この話にしか出てこない悪役の魔姫プレイアスは、一部で妙な人気を獲得したりもして−
モロにウルトラセブン12話...と思いきや、「地域によって飛ばされた回にしか出てこない幻のゲストキャラ」というファクターではザブングルのトロン・ミランが元ネタっぽい。
余談だがエヴァの24話も地域によっては特番で潰れたため、渚カヲルも一部地域では「幻のキャラ」だったこともあるがその後の露出の多さゆえあまりそういった印象が無い。
本来ならば全四十八話のところを、三十九話が最終回になっちまった
該当いっぱい...だが「ガンダム」のことだと素直に解釈。次点でレイズナー。
総統オー・ディー
「O.D.」で特撮とくれば当然「オキシジェン・デストロイヤー」のことだろう。つか本編に「オキシジェン」登場してるし。
「ゼロサンダーよ、お前には(中略)それだけではない。奇妙な友情さえ覚えるよ」
ジョジョォォォ!!!
なぜか地球にそっくりな敵の本拠地
これは文中では「打ち切られたのでカットされた複線」みたいな扱いだったけど、推測するにバルディオスネタっぽい。
ラストのどんでんがえし...
詳しくはネタバレなのでアレだが、「味方の司令官が実は宇宙人だった!」「味方の司令官は実は敵の大幹部だった!」「ライバルは実は兄だった!」とか似たような例は割とあるんではなかろーか。
上遠野 浩平/酸素は鏡に映らない
2007年6月9日 読書
ISBN:4062705826 単行本 上遠野 浩平 講談社 2007/03/30 ¥2,100
君も世界の支配者に?
「それはどこにでもある、ありふれた酸素のようなものだ。もしも、それを踏みにじることを恐れなければ、君もまた世界の支配者になれる」ひとけのない公園で、奇妙な男オキシジェンが少年に語るとき、その裏に隠されているのはなんでしょうか? 宝物の金貨のありか? 未来への鍵? それともなにもかもを台無しにしてしまう禁断の、邪悪な扉でしょうか? ちょっと寂しい姉弟と、ヒーローくずれの男が巡り会い“ゴーシュ”の秘宝を探し求めて不思議な冒険をする、これは鏡に映った姿のように、あるけれどもなくて、ないけれどもある、どうでもいいけど大切ななにかについての物語ですあなたは、鏡をどういう風に見ていますか?
ミステリーランド(http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/mystery_land/)の一冊。
ミステリーランドとは「かつて子供だったあなたと少年少女のための」ミステリーで、字は大きいしルビ振ってあるしなるほど子供にも読めそう。
が、そこは上遠野浩平で、やっぱり持って回った言い回しやら心理描写が多くて「コレ子供に読めるんか?」と心配になる。それでもちょっとはわかりやすく書かれているので、今回のキモである主人公の少年とオキシジェンとの問答は非常に味わいのあるテキストになってるように思う。
あーそうそう、オキシジェンで思い出したが、コレおもむろにオキシジェンが出ずっぱりだしカレイドは出るし、仄めかされるだけでも寺月とかパールとかジェイドとか出るんで、ブギーポップの番外編の一つ、と思ったほうがいい。ブギー以外にも、名前こそ出ないものの「恋人の脚本家に殺された女優」はメモリアノイズシリーズの事件とリンクしてるんだろう。そんなわけでやっぱり子供(ブギー未読者)に優しくない。
ブギー読者として見るならば、ラスト付近の恐らくは大学2年になってるであろう末真博士とカレイドのやりとりが最も重要になってくる。いいんかこんなシーンをここに挟んで。しかし「ムーン・リヴァー」て...
君も世界の支配者に?
「それはどこにでもある、ありふれた酸素のようなものだ。もしも、それを踏みにじることを恐れなければ、君もまた世界の支配者になれる」ひとけのない公園で、奇妙な男オキシジェンが少年に語るとき、その裏に隠されているのはなんでしょうか? 宝物の金貨のありか? 未来への鍵? それともなにもかもを台無しにしてしまう禁断の、邪悪な扉でしょうか? ちょっと寂しい姉弟と、ヒーローくずれの男が巡り会い“ゴーシュ”の秘宝を探し求めて不思議な冒険をする、これは鏡に映った姿のように、あるけれどもなくて、ないけれどもある、どうでもいいけど大切ななにかについての物語ですあなたは、鏡をどういう風に見ていますか?
ミステリーランド(http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/mystery_land/)の一冊。
ミステリーランドとは「かつて子供だったあなたと少年少女のための」ミステリーで、字は大きいしルビ振ってあるしなるほど子供にも読めそう。
が、そこは上遠野浩平で、やっぱり持って回った言い回しやら心理描写が多くて「コレ子供に読めるんか?」と心配になる。それでもちょっとはわかりやすく書かれているので、今回のキモである主人公の少年とオキシジェンとの問答は非常に味わいのあるテキストになってるように思う。
あーそうそう、オキシジェンで思い出したが、コレおもむろにオキシジェンが出ずっぱりだしカレイドは出るし、仄めかされるだけでも寺月とかパールとかジェイドとか出るんで、ブギーポップの番外編の一つ、と思ったほうがいい。ブギー以外にも、名前こそ出ないものの「恋人の脚本家に殺された女優」はメモリアノイズシリーズの事件とリンクしてるんだろう。そんなわけでやっぱり子供(ブギー未読者)に優しくない。
ブギー読者として見るならば、ラスト付近の恐らくは大学2年になってるであろう末真博士とカレイドのやりとりが最も重要になってくる。いいんかこんなシーンをここに挟んで。しかし「ムーン・リヴァー」て...