御手洗潔対シャーロック・ホームズ
2021年12月3日 読書シャーロック・ホームズは“現在”によみがえり、かの地で御手洗潔とあいまみえた。御手洗と石岡の目前で咆吼と巨大な足跡を残していった巨人、ホームズとワトスンのいる二階の窓から覗いていた巨人、そして屋根の上に載せられていた死体…。不可解で巨大な謎が押し寄せるなか、御手洗とホームズの“推理対決”の先に見えた真相とは―。対決編「巨人幻想」250枚のほか、御手洗とホームズが活躍する各2編を収録。本格ミステリ界の“魔術師”柄刀一が贈る壮大なパスティーシュ作品集。
島田荘司でもコナン・ドイルでもない柄刀一によるパスティーシュ。
ホームズ編の2本を読んだ段階では「自分をホームズだと思い込んでいるあたまのおかしいひと」オチなのかと危惧していたし、ラストの対決編でも途中まで時系列が違う叙述トリックかなんかだと疑っていた(ミステリマニアは疑り深い)が、結局はSFだかファンタジーオチだった。そういうのもアリなのか。
そして巻末の、島田荘司による解説(という名のSS)がいっちゃんおもろい。
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