祈りのカルテ

2021年11月14日 読書
祈りのカルテ
諏訪野良太は、純正会医科大学附属病院の研修医。初期臨床研修中で、内科、外科、小児科、産婦人科など、様々な科を回っている。ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきた。その腕には、別れた夫の名前が火傷で刻まれていた。離婚して以来、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているという。しかし良太は、女性の態度に違和感を覚える。彼女はなぜ、毎月5日に退院できるよう入院するのか…。(「彼女が瞳を閉じる理由」)初期の胃がんの内視鏡手術を拒否する老人、循環器内科に入院中の我が侭な女優…。驚くほど個性に満ちた患者たちとその心の謎を、新米医師、良太はどう解き明かすのか。ふと気づけば泣いていた。連作医療ミステリ。


先に読んだ「ブラッドライン」の主人公の親友のお話、ということでその主人公や父親がゲスト出演したりする。

「神酒クリニック~」に比べると地に足が着いた作風で、こういうのでいいんだよ的な安心感がある。やっぱ奇抜すぎるのもアカンて。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索