夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは―。
ずぅっと前にTVで映画版を見ていたのでおおまかには覚えていたが、真犯人とかはスッポリ忘れていたのでわりと新鮮に読めた。
子供嫌いのはずの湯川先生がなんでこんなに子供に構うの?と最初は疑問に思ったが原作版だといくつかの事件を通して先生の人間性が微妙に変わっていった描写があるんで、その一環と考えるとおかしくはないかな。
自然環境保護派と開発側双方を腐すクレバーさと、少年に科学のなんたるかを論理的に諭す湯川先生の人間性が魅力的。
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