名探偵は嘘をつかない
「ただいまより、本邦初の探偵弾劾裁判を開廷する!」
彼が本当に嘘をついていないのか、それは死者を含めた関係者の証言によって、あきらかにされる!
名探偵・阿久津透。その性格、傲岸不遜にして冷酷非情。妥協を許さず、徹底的に犯人を追い詰める。しかし、重大な疑惑が持ちあがった。それは、彼が証拠を捏造し、自らの犯罪を隠蔽したというものだった──


読んですぐわかるのが「逆転裁判」シリーズのオマージュにあふれているという事。3日で終わる法廷、「DL8号事件」というワード、重要な真実に気付いた主人公が「ああああああああ!」と叫ぶ点などなど、作品全体に流れるノリもまんま逆裁。特に「転生」というオカルト要素が存在してそれが推理にも密接に絡む点などは3-5を髣髴とさせる。

逆転裁判以外にもいろんな作品のオマージュがあってニヤリとするが、裁判官の名前が「榊遊星」ってのはやっぱりアークVと5D’sからなんだろうか。性格はその2人とは全然違うんだけど。

要素てんこもりで面白かったのだけれども、中盤のとある証言で「早苗殺害事件」の犯人だけはわかってしまい「何でこんだけ察しのいいやつらが揃ってて15年も気付かねぇんだ?」という気持ちになってしまったのだけは残念点。

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