隣り合わせの灰と青春
2021年3月11日 読書 コメント (2)戦に明け暮れる狂王トレボーが治める城塞都市。悪の魔術師ワードナはトレボーから絶対無敵の魔法障壁を作り出す「魔除け」を盗み出し、巨大な地下迷宮を築き、モンスターたちを召喚しそこに立てこもってしまった。トレボーは激怒し、軍隊を派遣するも、モンスターのうろつく狭いダンジョンでは軍隊が有効に機能せず、全滅。これに対し、トレボーの参謀・グレブナーグは、冒険者たちを募り、魔除けを奪還したものには多大な褒賞を与えるというお触れを出すことで、事態収拾を立案。これにより、トレボーの城塞には各地から戦士、盗賊、魔術師、僧侶など、様々な冒険者達が集うようになった。そして彼らは今日も迷宮へと向かっていく。
この本の電子書籍の話題がTLに出ていたため、ふいに懐かしくなって33年ぶりに再読。当時ヒッポンで毎号食い入るように続きを待ってた記憶が蘇った。
ゲームノベライズの初期作品なんだけど設定の落としこみやアレンジが絶妙で、wizあるあるを巧みに取り込んでるのがまず引き込まれる要素だった。転職したら5歳年取ってパラメータ下がるし、NINJAは罠よく起動させちゃうし、善と悪でパーティ組もうとしたらB1入り口付近で合流させる(一種の裏技)しetc...
バトル関係はなんか記憶よりもあっさりしてたが、連載1回分でだいたい決着つけるようにしてたのだろう。おかげでフラック・レイバーロード・ヴァンパイアロード・ワードナ・グレーターデーモン・マイルフィックといったB10F強敵とひととおりバトルするのが楽しめる。
マイルフィックとの決着は当時「?」だったが、そうかアレが伏線じゃったか(連載にして半年前だったのでそんな伏線があったの忘れていた当時の自分)単行本で読んで初めて理解したわ。
そして当時から今もずっと記憶に残っていた&好きなキャラなのは悪の僧侶アルハイム。6LVの攻撃呪文は惜しげもなく使うのに同LVの治療呪文はケチるその行動に主人公PTは不信感を募らせるが、彼が瀕死の傷を負ってもやはり6LV治療呪文を唱えず死にそうになったときに放った言葉が今でも印象に残ってる。ここでまたゲームの要素を拾うのか!すげえや!あと男ツンデレってやつの破壊力を始めて目の当たりにした瞬間だったかもしれない今にして思えば。
コメント
>彼が瀕死の傷を負ってもやはり6LV治療呪文を唱えず死にそうになったときに放った言葉が今でも印象に残ってる。
同じくそのシーンとセリフがとても印象的です。途中の展開もラストもほとんど覚えてないのですが、数少ない覚えてるシーンです。他にもゲーム要素拾ってるシーンありましたね。また読みたくなってきました。