夜想曲(ノクターン)
2020年6月11日 読書同期会が催された山荘で3日3晩に3人のメンバーが絞殺された。俳優の桜木も会に参加していたが、なぜか、その間の記憶を失っていた。ただひとつ、誰かの首をロープで絞めた生々しい感触を除いては…。長編ミステリ小説。
コロナの影響で閉館していた図書館が復活したもの、基本閲覧はできず予約本を受け取るだけに。その予約枠も自分は多くを新刊の順番待ちに宛ててるので、順番待ちの無い本=発刊されて時間が経ってる本を選ばなければスムーズに借りれないという状況。
こんなこともあろうかと「いつか読もうリスト」にブックマークしておいた中から「作中作の傑作10選」みたいなのを掘り起こし(多分去年のFGOミステリイベのころにでもブックマークした)この本を借りてみた。
この作者の本はそういえば新本格にハマった大学生時代に読んでて、ペンネームの依井貴裕はエラリー・クイーンのイニシャルEQをもじったもので、登場する探偵の多根井理もエラリー・クイーンの中の人のペンネーム、フレデリック・ダネイとマンフレッド・ベニントン・リーから取ってたなぁとか思い出した。最初の3部作は読んでたけど第4長編の本作は未読で、しかもこの本を最後に20年以上新作書いてないのは初めて知った。
*トリック的には、この作品の後(1999年以降)に出た作品で類似のトリックを見たことあるような気がしてだいたいわかったし、犯人のオチは「令和の時代にソレかよ!...って書かれたの1999年か」て感想だから良くも悪くも時代を感じさせるものではあったけど、まぁ色々手が込んでるなぁとは思った。
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