図書館の魔女 烏の伝言
霧深いなか、道案内の剛力たちに守られながら、ニザマの地方官僚の姫君ユシャッバとその近衛兵の一行が尾根を渡っていた。陰謀渦巻く当地で追われた一行は、山を下った先にある港町を目指していた。剛力集団の中には、鳥飼のエゴンがいた。顔に大きな傷を持つエゴンは言葉をうまく使えないが、鳥たちとは、障害なく意思疎通がとれているようだ。そんな彼の様子を興味深く見ていたのは、他ならぬユシャッバだった――。


マツリカが終盤にならないと出てこなくて、キリヒトに至っては登場人物紹介にすらいないので最初はがっかり。話の中心になるのは剛力衆などのムサい男の集団で感情移入も削がれる。

しかし中盤になって隻腕の男が仲間になり(身体的特徴のせいで前作キャラであることがまるわかり)俄然テンションが上がるころになると、剛力衆や鼠たちにも愛着が産まれてきてそっちのが好きになってたりもする。

ラストには様々な謎も解明されて、晴れ晴れとした気分で続編を待つようになる。

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