ブルーローズは眠らない
2019年8月18日 読書両親の虐待に耐えかね逃亡した少年エリックは、遺伝子研究を行うテニエル博士の一家に保護される。彼は助手として暮らし始めるが、屋敷内に潜む「実験体七十二号」の不気味な影に怯えていた。一方、“ジェリーフィッシュ”事件後、閑職に回されたマリアと漣は、不可能と言われた青いバラを同時期に作出した、テニエル博士とクリーヴランド牧師を捜査してほしいという依頼を受ける。ところが両者との面談の後、旋錠された温室内で切断された首が発見される。扉には血文字が書かれ、バラの蔓が壁と窓を覆った堅固な密室状態の温室には、縛られた生存者が残されていた。各種年末ミステリベストにランクインした、『ジェリーフィッシュは凍らない』に続くシリーズ第二弾!
海外が舞台で、主人公が赤毛女性と日本人の刑事コンビなので一見翻訳ミステリなのだが、中身はコッテコテの新本格ミステリな第2弾。現在の刑事パートと、過去の「被害者の手記(?)」パートが交互に進行するというかつての新本格ミステリ黄金パターンで攻めてこられて「ああ久々だなー」という感覚に陥る。だいたいここに○○が仕掛けられてんだよなーと注意深く読んでったものの、やっぱりひっかかってしまうという。
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