皇帝と拳銃と

2019年2月21日 読書
皇帝と拳銃と
私の誇りを傷つけるなど、万死に値する愚挙である。絶対に許してはいけない。学内で“皇帝”と称される稲見主任教授は、来年に副学長選挙を控え、恐喝者の排除を決意し実行に移す。犯行計画は完璧なはずだった。そう確信していた。あの男が現れるまでは。著者初の倒叙ミステリ・シリーズ、全四編を収録。“刑事コロンボ”の衣鉢を継ぐ警察官探偵が、またひとり誕生する。


警部の外見描写がしつこく「死神のよう」と表されるので、スクリームのアレをイメージして読むハメになってしまった。アレって別に死神ってわけじゃないんだけれども。

倒叙モノとしてはオーソドックスながら、鑑識技術とか街頭監視カメラとか証拠固めに現代的なガジェット駆使しまくるので「ああ、時代だな」という気分にもさせてくれる。話としては4話目が変化球で面白かった。

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