丸太町ルヴォワール
祖父殺しの嫌疑をかけられた御曹司、城坂論語。彼は事件当日、屋敷にルージュと名乗る謎の女がいたと証言するが、その痕跡はすべて消え失せていた。そして開かれたのが古より京都で行われてきた私的裁判、双龍会。艶やかな衣装と滑らかな答弁が、論語の真の目的と彼女の正体を徐々に浮かび上がらせていく。「ミステリが読みたい!」新人賞国内部門第2位、「このミステリーがすごい!」国内部門第11位。

FGOの「虚月館殺人事件」のシナリオ担当したらしいということで円居挽を初読。デビュー作。

序盤はなんだか恋愛小説のような滑り出しで「なんだ?」って面食らうが、すぐに変死事件が起こる。んで真ん中ぐらいまで状況説明がつらつら。変則的な裁判ものだってことがようやくわかる。

そういえば作者は逆転裁判のノベライズも手がけてて、それはたぶんこの仕事から白羽の矢が立ったんだな、というのが推察されるぐらい裁判パートの二転三転ぶりは逆転裁判っぽい。証拠品を裁判官に提出したりもするし。

「え、またそのネタ使うのかよ」ってぐらい××ネタぶっこむし、ラストのたたみかけがちとしつこいかなー思うけど面白かった。FGOのほうにも期待。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索