聖女伝説が伝わる地方で結婚式中に発生した、毒殺事件。それは、同じ盃を回し飲みした八人のうち三人(+犬)だけが殺害されるという不可解なものだった。参列した中国人美女のフーリンと、才気煥発な少年探偵・八ツ星は事件の捜査に乗り出す。数多の推理と論理的否定の果て、突然、真犯人の名乗りが!?青髪の探偵・上苙は、進化した「奇蹟の実在」を証明できるのか?

前作の感想で「提示される推理の仮説の数が少ない」と書いたら今作ではこれでもかってぐらい次から次へと仮説が登場してきた。作者はエスパーか...

ただ「奇跡が起こった」というテーマにふさわしい謎だった前作に比べ、近作の謎は「奇跡が起こった」というにはショボ...地味すぎるシチュエーション。そこはいかんともしがたい。

でも1部ラストの台詞に意表を突かれ、2部のハチャメチャな展開で楽しませてもらった。3部というかエピローグはシメなんだけどどんでん返しとしては弱いというか、2部ラストの展開のほうが驚きがあった印象。

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