見るからに怪しい山伏が中学校に現れ、市子を妖怪退治に連れだした。彼の名前は出屋敷春雅。市子の祖父だった。彼には善意しかなかった。しかし善意は時に人を追い詰める。幼い頃、市子の父・大雅が追い詰められたように。幸せな王子が、ツバメを追い詰めたように。(「貴方の人生は私のものではないのか」)ほか、純和風魔法美少女・出屋敷市子と護法である妖怪、友人たちのひと夏を描く、ほろ苦く切ないシリーズ短編4編を収録!

そこかしこにサブカル的なワードがちりばめられてて何年かした後に読み返したら陳腐化してるんじゃね?的な懸念はともかくオタ臭すぎるんじゃねー的な批判が来そうなのだが、作者ツイッター見てれば「うん、まあホンマに趣味だし」で納得できるようなそんな内容。

ところでつい先日のキンコン西野の炎上案件でこの作者さんも一言物申してたんだけど、偶然か11月刊行のこの本にも「対価を得ずにプロの仕事をしてはいけない」的なテーマが盛り込まれてて(ただし作中においては微妙に論点が違うが)ああだから一言言わずにはおられなかったんだなーと合点がいく次第。

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