オルゴーリェンヌ

2016年11月16日 読書
書物が駆逐される世界。旅を続ける英国人少年クリスは、検閲官に追われるユユと名乗る少女と出会う。追い詰められた二人を救おうと、突如現れた少年検閲官エノ。三人は、少女が追われる原因となった“小道具”をいち早く回収すべく、オルゴールを作り続ける海墟の洋館に向かったが…。そこで彼らを待っていたのはオルゴール職人たちを標的にした連続不可能殺人だった!先に到着していたもう一人の少年検閲官カルテの支配下に置かれた場所で、三人は犯人を突き止めるべく、トリックの解明に挑む。待望の“少年検閲官”シリーズ最新作。

前作が、特異な世界観設定を利用した力技トリックで唖然とさせられただけに今作にもそのテイストを期待したのだが、ミステリとしては捻ったことはせずオーソドックスに攻めてきた。

ただ、物語やキャラ的には魅力を増したようには思う。冒頭の挿話は残酷ながらも美しい。

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