そこには、一人の人間が倒れていた。あまりに汚れた服を着ているので、手足や頭の形がなければ、野生動物にすら見えた。体格は大人。時々、呻くように小さく動くので、まだどうにか生きていることが分かった。「行き倒れか。荷物がないのが不思議だな…」キノが呟いた。「あったら、サクッと奪えたのにね」「人聞きの悪い。ボクは生きている人間から荷物は奪わないよ」「つまり死んでいたら容赦しない!ってことだね、キノ」「ま、まあ…、すでに亡くなっていたら、残り物の有効利用は、させてもらうかもしれないけど」「モノは言い様だね。で、あの人はどうする?助ける?」(「復讐の国」)他全13話収録。

GGOのスピンオフ読んだら久しぶりに読んでみたくなった。
間の巻が抜けていてもほとんど影響しないのがイイね()

1本1本の長さが短いので、艦隊の疲労抜きの合間に読むと丁度いい塩梅()



*などという与太は置いといて、相変わらず示唆とエスプリが効いた作風で安定して読めるなーと改めて想いました。

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