明晰な推理力をもつ安楽椅子探偵は公務員!
悩める市民の相談ごとが次々に持ち込まれる「市民サーヴィス課臨時出張所」の窓口。そこで対応する職員にして、黒い腕貫を嵌めたその男は、じつに聞き上手。相談者のこみいった個人的事情を聞きだすうちに、奇怪な事件の糸口が…。立て籠もり? 偽装殺人? 詐欺? 轢き逃げ? などなどさまざまな事件も、人間関係をほぐされていくと意外にも…。日常の暗部に恐ろしい罠が待ち受けているのが人生にはちがいないが!? あっけらかんとプライベートな秘密に迫る、嫌味なまでに冷静沈着な腕貫男は神出鬼没なくせに、杓子定規な市民サーヴィス課苦情相談係。そんな腕貫男を慕うエキセントリックな彼女は食いしん坊。オフタイムの腕貫のもとへ難題を持ち込むのだが…。軽妙な筆致でユーモラスに描く、西澤ワールド炸裂の連作ミステリ六編。
1作目はかなり前に読んでて、2作目のこれは「いつでも読めるから、他に読みたいものが無くてヒマでどーしようもないときに読もう」と放っておいたらいつの間にかシリーズが4冊目まで出てて、しかもその3作目と4作目のあらすじが面白そう...なのでとっておきを消化。
*読んでみるといつもの西澤さんらしいロジックの展開で唸らせられる。
前作では「人間じゃないんじゃね?」と思うまで人間味が薄かった腕貫さんも、主に料理関係で意外な一面を見せキャラクターとして多様性が増した。個人的には前作の浮世離れ感も捨てがたいが。
ただ、トリックは「都合の良すぎる記憶喪失」が1度だけならともかく何度も出てきて、それはちとあんいーなんじゃないかとツッコまざるを得なかったりもする。
悩める市民の相談ごとが次々に持ち込まれる「市民サーヴィス課臨時出張所」の窓口。そこで対応する職員にして、黒い腕貫を嵌めたその男は、じつに聞き上手。相談者のこみいった個人的事情を聞きだすうちに、奇怪な事件の糸口が…。立て籠もり? 偽装殺人? 詐欺? 轢き逃げ? などなどさまざまな事件も、人間関係をほぐされていくと意外にも…。日常の暗部に恐ろしい罠が待ち受けているのが人生にはちがいないが!? あっけらかんとプライベートな秘密に迫る、嫌味なまでに冷静沈着な腕貫男は神出鬼没なくせに、杓子定規な市民サーヴィス課苦情相談係。そんな腕貫男を慕うエキセントリックな彼女は食いしん坊。オフタイムの腕貫のもとへ難題を持ち込むのだが…。軽妙な筆致でユーモラスに描く、西澤ワールド炸裂の連作ミステリ六編。
1作目はかなり前に読んでて、2作目のこれは「いつでも読めるから、他に読みたいものが無くてヒマでどーしようもないときに読もう」と放っておいたらいつの間にかシリーズが4冊目まで出てて、しかもその3作目と4作目のあらすじが面白そう...なのでとっておきを消化。
*読んでみるといつもの西澤さんらしいロジックの展開で唸らせられる。
前作では「人間じゃないんじゃね?」と思うまで人間味が薄かった腕貫さんも、主に料理関係で意外な一面を見せキャラクターとして多様性が増した。個人的には前作の浮世離れ感も捨てがたいが。
ただ、トリックは「都合の良すぎる記憶喪失」が1度だけならともかく何度も出てきて、それはちとあんいーなんじゃないかとツッコまざるを得なかったりもする。
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