先の大戦中、赤化華族の疑いをかけられ、獄死したはずの祖父が生きている。そう聞かされた「イエ先輩」こと八重洲家康は絶海の孤島・古尊島を訪れる。しかし、そこにあったものとは……! 隠された孤島。鉄壁の監獄。一望監視獄舎。そして、「ここから脱獄してみろ」という悪意に満ちた挑戦状。空前絶後の脱出劇が開演する!

イエ先輩シリーズ2作目。

前作はイエ先輩を「こいついかにも途中で死ぬか、実は犯人臭ェなー」と穿った見方で捉えていたので、そのキャラ性に最後ら辺まで懐疑的というか「いつ小物化するか」ハラハラしつつ読んでたのでいまいち没入できなかった。

今回は「イエ先輩はこーいうチートキャラ」と最初から解っているので安心して(?)その言動を楽しめたというか。

また展開的にユカが中盤はほとんど出てこないので、まほろ節というかパロディ的なものが少なかった。一般向けにはそれで正しいのだろうが少し寂しい...



*トリックは例によって「ねーよwww」ギリギリの超絶物理。チートキャラが行って初めて為し得るって...前作もそうかw

あーでも絵の具のパレットのアレは良かった。絶対何かあるとはわかっていたけど、ああ来るとは思わなかった。

ピアノは、西尾維新なら「毎日決まった曲を演奏することで、音波を監獄の壁の特定の部位に放射し続け脆くし脱獄し易くする」ぐらいのことに使ったろうケド(自分はこれが解だと思ってたw)さすがに本格ミステリでそれは無かった。

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