獣の樹

2010年10月11日 読書
ある日ある朝、西暁町で、十四歳くらいの僕が馬から生まれる。記憶も名前もない。でも名前なんかいらない、と僕は思う。自分が誰だってどうでもいい…のに、正彦が僕を弟にする。それからヒトとしての生活にようやく馴れてきたところに蛇に乗る少女楡が現れ、僕を殺人現場に誘う。冒険が始まる。失踪した父親。地下密室。獣の大革命。そして恋。混乱と騒動の中、僕は暗い森を駆ける駆ける駆け抜けていく。舞城王太郎が講談社ノベルスに舞い戻り投下する、新しい小説。


ディスコ探偵は挫折した俺だが、こっちは普通にスラスラ読めた。

相変わらず「読ませる」パワーは凄まじい。1日2章ぐらいのペース配分で読んでいたのに後半は一気読みしてしまうくらいに。
しかし後半の展開は凄いなー。俗に言う「超展開」なんだけどパワーと謎解きで押し切ってしまった。そしてラストのモヤモヤったら。



*本屋で見かけた「越前魔太郎」って舞城の覆面PNっぽいなーと思ってたら本書のラストページにデカデカと載っててどーゆこっちゃ?と調べたらホントに覆面PNなのなw しかも他に7人ぐらいの作家の共同PNとか。

興味を大いにそそられたが、中の人ラインナップが舞城と入間・乙一あたりはいいとして新城カズマがなぁ...15×24で期待裏切られたし...もっとも既に誰がどの作品を書いたか?は文体その他によってだいたい解析されてるみたいだから避ければいいのかw

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索