小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。賢しらに名探偵を気取るなどもってのほか。諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を!そんな高校二年生・小鳩君の、この夏の運命を左右するのは“小佐内スイーツセレクション・夏”!?待望のシリーズ第二弾。

「秋季限定栗きんとん事件」を読んだとき、やけに文中に記憶に無い単語や人名・事件が出てきたり、何よりいつの間にか主役二人が別れてる状況に「???」となりつつも「久しぶりだし前作の内容忘れちゃったのかな俺」と思っていたら、何の事は無い、2作目を読んでなかっただけだった。シリーズで名前紛らわしいとこうだよっ!(責任転嫁)

で遅ればせながら2作目を読了。最大のキモである「ラストで二人が別れる」がわかっちゃってる上に、続編でヨリが戻る事も知ってるので衝撃度合いは少ないんだけど、ちゃんと順番どおりに読んでたら後味悪かっただろうなー。ほんで2作目と3作目の刊行間隔が3年弱なのも悶絶してただろうなw

ストーリー的には、さすがに構成が上手いっす。小左内さんがああいう人だとはわかっていても「あれ?ちょっと乙女回路発動してね?」と錯覚させる描写も秀逸。ほとんどは謎の伏線だったけど、最後のアレだけはマジモンだと信じたい。いや、キャラ的にはそれだとダメなのか...

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