推理作家の白瀬は、とっても気弱な友人・音野順が秘める謎解きの才能を見込んで、仕事場の一角に探偵事務所を開いた。今日も白瀬は泣き言をいう音野をなだめつつ、お弁当のおにぎりを持った名探偵を事件現場へ連れてゆく。殺人現場に撒かれた大量のトランプと、凶器が貫くジョーカーが構成する驚愕の密室トリック(「踊るジョーカー」)、令嬢の婿取りゆきだるまコンテストで起きた、雪の豪邸の不可能殺人(「ゆきだるまが殺しにやってくる」)など五つの難事件を収録。

去年やったQMAのミステリ検定で「北山猛邦の城シリーズを刊行順に並べよ」っていう問題があって正答率1桁だったけど余裕でした。読んでて良かった北山猛邦。

そんな、わりと好きな作家さん上位に入るヒトですが近作は城モノではなく新キャラによる短編集。今までも「城シリーズ」と言いつつ舞台も登場人物もバラバラでしたが。

内容はこれまでとはちょっと作風が違って、ちょっとユーモアとキャラ萌えの入ったバカミス風味(まぁ城シリーズのトリックもモノによってはバカミス風味でしたがw)
特に表題作の「踊るジョーカー」では、凶器が現場にいかにして現われたか?のトリックを実際想像するとその可愛らしさとのギャップに笑えてくるという。



*あとコレ表紙イラスト&挿絵がいいです。
前作「少年検閲官」からの続投で片山若子さんって人の絵なんですが、絵本チックでかわいらしくて。どっか別の作家さんでも見たことあるような?と思って調べたら小市民シリーズの人か、道理で。

コメント

nophoto
ギア
2009年2月2日1:37

逆に、画像を見て「小市民シリーズの新刊?」と思ってしまいました。
作家名に「穂」の字がないことで違うと気づきました。あぶないあぶない。
古典部の3巻が読みたい。

灰猫
2009年2月4日23:20

ラノベ差し入れする子がヒトの読書ペースお構いなしなんで、そういえば米澤サンの著作コンプが進んでないっす...

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