妹が死んでから、街を取り囲む線路から出られなくなった僕の蹉跌と再生の物語――三島賞を受賞した若き才能が、若者の葛藤と光を生々しく描く、小説家・佐藤友哉の原点がついに単行本化!

読みたかったけど調教されてたので読む暇が無かった本。



もし佐藤友哉の著作に竹のイラストが付いてて、西尾維新の著作に挿絵が無かったら佐藤友哉は西尾維新になってたんじゃないかとふと思ったりもしたんだけど(まぁフリッカー式を再読してソレは妄想だと思い知ったが)なにしろサムライトルーパーの知識がないとわかんないミステリのヒントって。
それにしたってエナメルとか水没ピアノはもっと評価されてもいいと思ってた。クリスマス・テロルのときはこのあとどーなっちゃうんだろうこの人?とかなり心配にもなったんで、出版社変わっても健在でなにより。



そーいう、フリッカー式~テロルあたりのユヤタンを見てきていると本作主人公(もちろんユヤタン自身)の「6作書いて全部赤字で講談社にクビにされた」「小説家になる夢を叶えたけどそれで幸せになれなかった」あたりのセリフがリアルにしみてきて泣ける。脳内妹とか痛々しいのもとてもらしいし。
だから主人公が再生していくストーリーが、リアルじゃないのにリアルに感じられたりもした。

コメント

nophoto
RX-774
2008年9月19日11:22

連載されてたヴァージョンのがいいんスよ

灰猫
2008年9月20日0:23

調べてみたら、

・影やアナスタシアは出てこない
・コクリコは作中作人物扱い

とかかなり違うみたいですね。新現実は入手できそうにありませんが...

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