ISBN:4562040718 単行本 三津田 信三 原書房 2007/04 ¥1,995
一族の安寧を祈る祭りの最中に双子の妹が首のない死体となって発見される。それが連鎖するかのように連続首無し殺人事件となって、山間の村を恐怖に陥れた。茫然自失の驚愕トリック!シリーズ最高峰!

うん、これは良かった。

横溝的な地方の旧家とそこのトンチキな風習や儀式をペーソスに、首無し死体の大盤振る舞いでド本格な内容。

事件を担当した駐在の妻が小説家で、事件から数十年経って夫らの視点で事件を小説に...って趣向なんだけど、幕間でその小説家が「記述者=犯人ではありません」「夫も犯人ではありません」「叙述的なトリックはありません」などと一々断りを入れるのが、アヤシイ...と身構えて読んでいくんだけど、うん...ねぇ?

クライマックスではようやく探偵役が登場し、これでもかーと詰め込まれていた伏線の紐解きから二転三転する真犯人像。かと思えばラスト3ページでは突如ホラーに。

そういえばこの人、本来ホラー寄りの作家さんだったんだっけ。

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