竹岡 美穂/“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)
2007年12月11日 読書
ISBN:4757728069 文庫 竹岡 美穂 エンターブレイン 2006/04/28 ¥588
出版社/著者からの内容紹介
天野遠子・高3、文芸部部長。自称“文学少女”。彼女は、実は物語を食べる妖怪だ。水を飲みパンを食べる代わりに、本のページを引きちぎってむしゃむしゃ食べる。でもいちばんの好物は、肉筆で書かれた物語で、彼女の後輩・井上心葉は、彼女に振り回され、「おやつ」を書かされる毎日を送っていた。そんなある日、文芸部に持ち込まれた恋の相談が、思わぬ事件へと繋がって……。野村美月・新味、ビター&ミステリアス・学園コメディ、シリーズ第1弾!
内容(「BOOK」データベースより)
「どうかあたしの恋を叶えてください!」何故か文芸部に持ち込まれた依頼。それは、単なる恋文の代筆のはずだったが…。物語を食べちゃうくらい深く愛している“文学少女”天野遠子と、平穏と平凡を愛する、今はただの男子高校生、井上心葉。ふたりの前に紡ぎ出されたのは、人間の心が分からない、孤独な“お化け”の嘆きと絶望の物語だった―。野村美月が贈る新味、口溶け軽めでちょっぴりビターな、ミステリアス学園コメディ、開幕。
図書館やP君から借りていた本を全て読み尽くし、ガンダムUCもようやく読了してサァまたなんか新たな未読の面白そうな本を見つけるゾ!
と思ったら、まだ1冊あった。P君に押し付けられて表紙も見てないラノベが何冊か。
とりあえずガン無視して、当初の予定通り「読みたそうな本」を検索する作業に。
講談社ノベル...は前回調べたとき以降そそられるのがまだ出てないな。
おきにいりの××さん...も新刊まだだ。
**さん...は図書館の予約待ちだしなぁ。
と、色々条件をつけて探してるうちに「そろそろ新たな青春スポーツもの読みたいなぁ」と思い立ったのでいろいろ書評調べてみたら「卓球場」シリーズってのがヒット。
お、コレいけんじゃね?と更に調べたら、同じ作家さんの「文学少女」シリーズに目が止まり。っていうか概要読んだらこっちのほうに俄然興味が沸いてきた。
*んで今日、P君に聞いてみた。
「竹岡美穂って人のさぁ、『文学少女』シリーズって持ってね?あったら読んでみたいんだけど。」
「それ、店長にこないだ貸した本です。」
なーーーーんというシンクロニシティ!ちょっと感動した。
*さて、内容。
あらすじの「本を食べる少女」ってのは多分マトモな人ならヒくと思う。てか最初に渡されたとき、そういや内容を説明された自分ドン引きだった。あまりにヒいたんで説明された内容を忘れてしまったに違いないうんそうだ。決して若年性アルツハイマーなんかじゃないんだ。
ストーリーの前半部分はわりとコメディっぽく進む。が、中盤以降は本格的なミステリするのだ(それが本作に興味を持った所以でもある)
絡新婦の理ばりの多重操り構造はををっと思った。
しかし本書のキモはそこからの展開にあるわけで...クライマックスの遠子先輩の長セリフは圧巻。このシーンだけでも読む価値はある。
非常に面白かったが、その面白さは随所で引用され、あるいはバスティーシュとして描かれる「人間失格」ほか多数の太宰治作品の力が多分に作用してる、という疑念も無くは無い。
その辺りは別の文学作品がモチーフな続編も読んで判断しようかと。
出版社/著者からの内容紹介
天野遠子・高3、文芸部部長。自称“文学少女”。彼女は、実は物語を食べる妖怪だ。水を飲みパンを食べる代わりに、本のページを引きちぎってむしゃむしゃ食べる。でもいちばんの好物は、肉筆で書かれた物語で、彼女の後輩・井上心葉は、彼女に振り回され、「おやつ」を書かされる毎日を送っていた。そんなある日、文芸部に持ち込まれた恋の相談が、思わぬ事件へと繋がって……。野村美月・新味、ビター&ミステリアス・学園コメディ、シリーズ第1弾!
内容(「BOOK」データベースより)
「どうかあたしの恋を叶えてください!」何故か文芸部に持ち込まれた依頼。それは、単なる恋文の代筆のはずだったが…。物語を食べちゃうくらい深く愛している“文学少女”天野遠子と、平穏と平凡を愛する、今はただの男子高校生、井上心葉。ふたりの前に紡ぎ出されたのは、人間の心が分からない、孤独な“お化け”の嘆きと絶望の物語だった―。野村美月が贈る新味、口溶け軽めでちょっぴりビターな、ミステリアス学園コメディ、開幕。
図書館やP君から借りていた本を全て読み尽くし、ガンダムUCもようやく読了してサァまたなんか新たな未読の面白そうな本を見つけるゾ!
と思ったら、まだ1冊あった。P君に押し付けられて表紙も見てないラノベが何冊か。
とりあえずガン無視して、当初の予定通り「読みたそうな本」を検索する作業に。
講談社ノベル...は前回調べたとき以降そそられるのがまだ出てないな。
おきにいりの××さん...も新刊まだだ。
**さん...は図書館の予約待ちだしなぁ。
と、色々条件をつけて探してるうちに「そろそろ新たな青春スポーツもの読みたいなぁ」と思い立ったのでいろいろ書評調べてみたら「卓球場」シリーズってのがヒット。
お、コレいけんじゃね?と更に調べたら、同じ作家さんの「文学少女」シリーズに目が止まり。っていうか概要読んだらこっちのほうに俄然興味が沸いてきた。
*んで今日、P君に聞いてみた。
「竹岡美穂って人のさぁ、『文学少女』シリーズって持ってね?あったら読んでみたいんだけど。」
「それ、店長にこないだ貸した本です。」
なーーーーんというシンクロニシティ!ちょっと感動した。
*さて、内容。
あらすじの「本を食べる少女」ってのは多分マトモな人ならヒくと思う。てか最初に渡されたとき、そういや内容を説明された自分ドン引きだった。あまりにヒいたんで説明された内容を忘れてしまったに違いないうんそうだ。決して若年性アルツハイマーなんかじゃないんだ。
ストーリーの前半部分はわりとコメディっぽく進む。が、中盤以降は本格的なミステリするのだ(それが本作に興味を持った所以でもある)
絡新婦の理ばりの多重操り構造はををっと思った。
しかし本書のキモはそこからの展開にあるわけで...クライマックスの遠子先輩の長セリフは圧巻。このシーンだけでも読む価値はある。
非常に面白かったが、その面白さは随所で引用され、あるいはバスティーシュとして描かれる「人間失格」ほか多数の太宰治作品の力が多分に作用してる、という疑念も無くは無い。
その辺りは別の文学作品がモチーフな続編も読んで判断しようかと。
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