三浦しをん/風が強く吹いている
2007年3月6日 読書
ISBN:4104541044 単行本 三浦 しをん 新潮社 2006/09/21 ¥1,890
高校時代、名ランナーとして活躍しながら陸上界から離れ東京の寛政大学へ進んだ走(かける)は、4年生の灰二からボロアパートへの入居を勧められる。灰二の野望は、この竹青荘に住む陸上未経験者が大半の10人で、翌年の箱根駅伝を目指すことだった――
最近陸上競技を題材にした小説がブーム(?)とかで、「一瞬の風になれ」と同時期に出たそれらの本を紹介した書評が昨年の秋に朝日に載ってた。そこで知ったのがこの本。
図書館に予約入れてみたら脅威の80人待ち。守備範囲外なので知らなかったが、この作者さんって直木賞受賞者で、これがその受賞第一作だったんね。
導入部なんだけど、最初の走とハイジの出会い、そして10人中7人が陸上未経験なのに2〜3ヶ月の練習で全員が5000を17分切るとか、ありえねー展開ばっかりでちょっと引いた。まぁ「一瞬の〜」読んだあとなのでなおさらリアリティのなさを感じたというか(あっちはあっちである意味ファンタジーだがw)
しかしここで「エンタメなんだし」と気持ちを切り替え、そして試合描写が多くなるにつけ話は盛り上がって来て没入度も増す。そしてクライマックスの箱根駅伝のシーンに突入する。
クライマックスといいながら、実は箱根の試合描写は本書の4割ほどとかなりの部分を占める。しかし10人の走者が襷を繋ぎながら、それぞれ過去の回想をしたり自己の内面と向き合ったりで物語的に飽きさせない。読み進める速さは前半の5割り増しぐらいだったと思う。
それにしても「一瞬〜」も本書も、100mやマラソンでなくヨンケイ・駅伝をメイン題材にしてるのは、キャラをたくさん描け、またバトンや襷を繋ぐという行為自体がドラマに満ちているからなのだろう。
そんなわけで引き続き某タンにもオヌヌメ。
高校時代、名ランナーとして活躍しながら陸上界から離れ東京の寛政大学へ進んだ走(かける)は、4年生の灰二からボロアパートへの入居を勧められる。灰二の野望は、この竹青荘に住む陸上未経験者が大半の10人で、翌年の箱根駅伝を目指すことだった――
最近陸上競技を題材にした小説がブーム(?)とかで、「一瞬の風になれ」と同時期に出たそれらの本を紹介した書評が昨年の秋に朝日に載ってた。そこで知ったのがこの本。
図書館に予約入れてみたら脅威の80人待ち。守備範囲外なので知らなかったが、この作者さんって直木賞受賞者で、これがその受賞第一作だったんね。
導入部なんだけど、最初の走とハイジの出会い、そして10人中7人が陸上未経験なのに2〜3ヶ月の練習で全員が5000を17分切るとか、ありえねー展開ばっかりでちょっと引いた。まぁ「一瞬の〜」読んだあとなのでなおさらリアリティのなさを感じたというか(あっちはあっちである意味ファンタジーだがw)
しかしここで「エンタメなんだし」と気持ちを切り替え、そして試合描写が多くなるにつけ話は盛り上がって来て没入度も増す。そしてクライマックスの箱根駅伝のシーンに突入する。
クライマックスといいながら、実は箱根の試合描写は本書の4割ほどとかなりの部分を占める。しかし10人の走者が襷を繋ぎながら、それぞれ過去の回想をしたり自己の内面と向き合ったりで物語的に飽きさせない。読み進める速さは前半の5割り増しぐらいだったと思う。
それにしても「一瞬〜」も本書も、100mやマラソンでなくヨンケイ・駅伝をメイン題材にしてるのは、キャラをたくさん描け、またバトンや襷を繋ぐという行為自体がドラマに満ちているからなのだろう。
そんなわけで引き続き某タンにもオヌヌメ。
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