ISBN:4334076327 新書 山田 正紀 光文社 ¥840
各国が領有権を主張している南洋の島、海鳥諸島。その中のひとつ、鳥迷島に、右翼青年のグループ『日本青年魁別動隊』が上陸した。しかし、上陸早々、仲間のひとりが断崖から突き落とされた!わたしは、わたしが突き落とすのを見ていた…。グループの人間が次々と惨劇遭う。仕掛けているのは、わたしなのだろうか。わたしも、殺されるのだろうか。魔術的な筆致で紡がれる、傑作本格推理長編。


あとがきによるとセバスティアン・シャプリゾの「シンデレラの罠」のオマージュ、ということらしい。つってもよっぽどのミステリヲタじゃないと知らない(ていうか俺も知らなかった)と思われる。が、その作品の中の「私はその事件の探偵です。証人です。被害者です。その上犯人なのです」というフレーズならば軽度のミステリ読みでも知っているんじゃなかろうか(ていうか自分)

本書はその「一人四役」を踏まえて、序盤で起こる転落殺人を主人公が目撃し、しかも突き落としたのは自分で、その謎を解く...なお話。

掴みとしてはいいんだが...登場人物たちが錯誤の状態にあったりとか、しかもその原因が**だとか、あと転落殺人の真相とか、トリック的にはかなり「はぁ〜」なカンジだった。

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