ISBN:4840231206 文庫 上遠野 浩平 メディアワークス 2005/08 ¥599

内容(「BOOK」データベースより)
人ってどうして苦労するのかなあ?辛いこととか苦しいことって、何が理由なんだろう―私、浅倉朝子は普通の女子高生だったんだけど、でも私の人生は、奇妙な男の子と出会ってすっかり変わってしまった。統和機構とか、合成人間とか、特殊能力とか―得体の知れないものが殺し合ってる、こんな殺伐とした世界なんて、私は全然知らなかった。でも知ったからって、それが答って気もあまりしなくて…彼はどうなんだろう。謎の“カーメン”の正体を見つけられたら、そこで彼の旅って終わるのかな―強敵たちとの死闘、理不尽な混迷、そして過去との再会を経て、遂に少年は目的の地に辿り着く。厳しい試練の果てに、ピート・ビートが見つけた答とは…。

貸出期限ギリギリで読了した本を返しつつ「なんかメフィスト系で新刊奴ねーかなー」と書架を物色してたら、コレと「ソウルドロップの幽霊体研究」「メモリアノイズの流転現象」を発見。
未読の上遠野作品が3冊も予約無しで借りれるのは行幸っていうかありえないので即確保。ミステリモノはまた今度〜

さて今作だが、相変わらず最近は風呂敷広げるだけ広げて伏線回収放棄だし、”サイキョー”の大安売りだしでFSS化が激しい。

しかし場面場面では惹きつけられるとこも多く、「お姫様抱っこで戦闘、しかも手は握ったまま、でもそれが最強形態」とか「鈍感同士の夫婦漫才」とか。一応今作の謎の核心「カーメン」については(難解ながらも)解答を出してるし、その副産物として合成人間のアイデンティティに関わる重要な秘密も明かされたし。

しかし最後の最後で度肝抜かれるね。

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