ISBN:4198613648 単行本 京極 夏彦 徳間書店 2001/06/23 ¥1,890
国による中央集権的なデータ管理が進み、他者との接触のほとんどがモニター上で行われるなど現実と仮想の境界があいまいとなった21世半ば、14〜15歳の少女のみを狙った連続殺人事件が発生した。事件の鍵を握る同級生の足取りを追う14歳の主人公・葉月、謎めいた美少女・歩未(あゆみ)、天才少女・美緒。本作は、妖怪をモチーフとした作品…

ちょっと昔に、ニュース23内の討論を端に起こった「どうして人を殺してはいけないの?」という論争があった。
(参照:ttp://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rls=GGLD,GGLD:2003-39,GGLD:ja&q=%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E4%BA%BA%E3%82%92%E6%AE%BA%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%AE)

大江健三郎とか村上龍なんかはロクに答えられなかったらしい。

しばらく後でCLAMPが「X」の中でこのテーゼを取り上げた。彼女らの提示した答えは「誰かが悲しむから」。

まぁ正論ではある。当時の自分は鼻で哂った。

で、京極夏彦は本書の中でこのCLAMPのソレを踏まえたのかいないのか「じゃあ死んでも誰も悲しまない人は殺してもいいの?稀代の悪人かなんかで、死んでくれたほうが世の中のためになるような人でも?」とテーゼを投げかける。

京極夏彦の示した答えは、

「法律で定められてるから。」

なんかこれだけだとありきたりな回答に聞こえるが、別に信賞必罰ということではない。もちょっとCOOLな理由。

まぁネタバレになるんで詳しくは約750Pの本書読め。

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