渡辺美里/ribbon

2004年12月13日 音楽
渡辺美里 CD ERJ 1991/07/01 ¥2,854
センチメンタル・カンガルー/恋したっていいじゃない/さくらの花の咲くころに
Believe(Remix Ver.)/シャララ/19才の秘かな欲望(The Lover Soul Ver.)
彼女の彼/ぼくでなくっちゃ/Tokyo Callonig/悲しいね(Remix Ver
10years

渡辺美里の4thアルバム。

当時のコピーは「史上最大のPOPアルバム」。
誇張でもなんでもなく、J-POP史に残る作品だと今でも思う。

アルバムの完成度にも色々あって、それは例えば「楽曲の完成度」「アルバムコンセプトとの統一感」だったりするが本作の場合は「構成の巧みさ」だと思う。

CMでヒットした「センチメンタル・カンガルー」で幕を開け「恋したっていいじゃない」ノリノリにさせといた後「さくらの花の咲くころに」でしっとりとさせる。
マイナー調で透明感のある「Believe」から希望溢れる歌詞の「シャララ」でマッタリは一段落、「19才の秘かな欲望」でまたロック調になって中だるみを解消。
曲調は明るいけど詞はかなり切ない「彼女の彼」と淡々とした中にも強い意志が伺える「ぼくでなくっちゃ」でそろそろ終わりを感じさせる。
メッセージ性の強く暗い「Tokyo Calling」で落とし、小室サウンドが冴える「悲しいね」でさらに落とすとこまでテンション落とす。んで名曲「10years」で余韻を残して〆。

つまりライブにおける構成の方法論をそのまま落とし込んだわけで、当時ちょうどライブとかに行き出した自分には神な曲順に思われたわけです。まアルバムてモノは多かれ少なかれそういう曲順構成なわけですが、それでもやっぱり見事な仕事で。

そんなわけで「好き」と言いつつケナシが多かった渡辺美里のアルバムですが、これだけは別格。MDとかでBESTを作るときも、多分このアルバムそのまま落とし込んだ後各所に曲を追加する形になると思います。

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