ISBN:4061823922 新書 森 博嗣 講談社 2004/09/10 ¥861

「莫迦」と表記するのが新井素子読者の特徴である(?)ように、その人の文章・単語の表記である程度読書や音楽傾向が読めたりする。

例えばやけに改行や句読点が少ない文を書く人は舞城王太郎読者だし(ただの悪文という説は無視)やたら述語を先に持ってきて主語目的語を後から言うのはトミノ信者。あるミュージシャンのファンは「歌」→「唄」、「涙」→「泪」と表記する傾向にある。

で森博嗣読者の場合「カタカナ語に長音記号をつけない」という傾向が伺える。

例を挙げるなら「ライブラリー」→「ライブラリ」とか「プレイヤー」→「プレイヤ」、「ブースター」→「ブースタ」など。どうしてもそれだと不自然な場合は拗音で表記する。「ギター」→「ギタァ」、「サッカー」→「サッカァ」等。

もっともこれは森博嗣の影響じゃなくて理系人間に特有の表記だそうで、氷川透のミステリにそれを使用したトリック(というかトリック見破り)があったりするが、まぁここでは森読者特有ということにしておこう、うん。

*で今回の新刊。

どうにもミステリとしては喰い足りないが、キャラ小説としては...でもまだVシリーズのアレのような伏線も見えてこないし、中途半端に思えた。

てか、犀川先生は電話でのみの出演なのね...

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