大学で教鞭をとる古徳先生はバツイチ・独身の50歳。人生に疲れ、酔って死ねれば本望とウイスキー片手に夜道を歩き始めたが、偶然、旧友・早稲本と出会ってしまう。いまや堂々たる実業家のこの男は、かつて古徳の恋人を奪って結婚したのだった。気まずさに逃げようとする古徳だが、早稲本の誘いを断り切れず、豪邸のホームバーで杯を傾けることに。やがて、酔った2人は28年前の晩へとタイムスリップしてしまう。条件が揃うと、酒の相手を道連れに時間をさかのぼってしまう古徳先生。はたして失った恋の秘密を解き明かすことができるのか?前代未聞のタイムスリップ本格ミステリ!

西澤せんせぇお得意の、SFガジェット+酔いどれミステリ。
タイトルや装丁からしてライトな感じかな?と思ったらブラック西澤のほうだった。
ミステリ的には「ルール」の定義とか条件がいつもに比べて緩くてぉぃぉぃだし、ロジックも展開も強引で後付け・運要素強すぎてアレ。ラストなんか中年男の願望丸出しでんがしょ...

ムカシ×ムカシ

2014年10月16日 読書
「やっぱり、河童の祟りですか?」大正期、女流作家の百目一葉を世に出した旧家・百目鬼家。当主の悦造・多喜夫妻が、広大な敷地に建つ屋敷で刺殺された。遺された美術品の鑑定と所蔵品リストの作成依頼がSYアート&リサーチに持ち込まれる。河童が出るという言い伝えがある井戸から、新たな死体が発見され、事件は、異様な連続殺人の様相を呈し始めるのだった。百目鬼一族を襲う悲劇の辿りつく先は?

え、は、うーん...ミステリィとしては消化不良に終わってしまった感じ。
やっぱり動機の妙とか、独特の機微を楽しめって事なんでしょうかねぇ今回は...

エピローグは本編()



*さて森サンと言えば来週からいよいよS&Mシリーズの実写ドラマが始まります
http://www.fujitv.co.jp/F/index.html
「冷たい密室と博士たち」「封印再度」「すべてがFになる」「数奇にして模型」「有限と微小のパン」の順番でやるっぽい。「笑わない数学者」はカットかw反応が楽しみだったのに...

なにはともあれいろんな意味で楽しみ。

女王国の城

2014年10月15日 読書
舞台は、急成長の途上にある宗教団体“人類協会”の聖地、神倉。大学に顔を見せない部長を案じて、推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。様子を見に行こうと考えたアリスにマリアが、そして就職活動中の望月、織田も同調、四人はレンタカーを駆って木曾路をひた走る。“城”と呼ばれる総本部で江神の安否は確認したものの、思いがけず殺人事件に直面。外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は決死の脱出と真相究明を試みるが、その間にも事件は続発し…。江神シリーズ待望の書き下ろし第四長編。

先日読んだ「学生アリス」もの短編集で、長編第4作目もとっくに刊行されてる(2007年)ことを知り慌てて借りた。
主要人物4人のキャラクターもすっかり忘れてたし、短編集のほうで起こった事件や登場人物がこちらにも出てくるので読む順序が逆でかえって良かったかも。川で起こった事件とか仄めかされて、実際それを本で読めるのが7年後とかヤじゃないですかw



*読んでいくと、舞台がなんと御嶽山の麓の架空の集落。偶然とはいえ恐ろしい。
まさか「シャム双生児の謎」みたいな展開にならんだろうな、と危惧するもその展開は既に前作でやっちゃってるから、それだけは安心。



*ほんでいつものようにクローズドサークルになって、殺人事件と謎が発生する。500ページ2段組のミステリは久しぶりだったので、脳がかなり疲れた...

謎解きは至ってシンプルだったけど、それゆえロジックとしてツッコミがたい。
ただ、11年前の拳銃を一切メンテなし&あんな場所においといてマトモに発射できるのか?という点に関して1行で済まされたのがw まぁそこ突き詰めていくと話にならんからね...


*青春ミステリとしては、洞窟の穴からの握手がすんごくいいシーンだった。
ああいうシチュを描けるのは素直に凄い。
日本帝国最上等の女流探偵・穴井戸栄子に持ち込まれる不可思議な4つの事件!無駄な知識と煌めく直感、あとはすべて助手任せ。強気、天然、Eカップ。美しすぎる女子高生探偵登場!キュートでゴシックな本格探偵小説。

「あれ栄子サンってそんな推理力あるキャラだったっけー?」といぶかしんで読み始めたら、やっぱりまほろんが「おっちゃんが起きている状態で推理を正しい方向に導こうとするコナン」だった。ですよねー。
後のシリーズで後付け設定された要素をこっちにも盛り込んできたものだからブレブレだわな...

時間軸は「果実」より前なので、あの人とかあの人がご存命で出てくるのが嬉しい。あんな最期だけどその前はちゃんと...だったんだなー。



*本書は4つの短編からなっており、それぞれタイトルが「獅子座連盟」「赤いルピア」「だんだらの紐」「六つの家康公」で、もうホームズのパロとわかるw

内容もやっぱり本家をなぞらえてて、本家どおりのトリックかな...と思わせといて実は...なパターンが多い。
中でも面白かったのは「だんだらの紐」で、これはもちろんホームズの「まだらの紐」のパロ。ご存知(?)のようにホームズ短編の最高傑作とされながら、トリックの杜撰さというか非現実性が現代のミステリマニアやシャーロキアンからツッコミされまくってることでも有名な、アレです。
この短編ではその「ツッコミ」も踏まえつつ、ホームズものをただおちょくるだけでなくリスペクトも多分に込めて書いてるんだなーということが伺えて好ましい。
ダンテ逃亡の件でディルマに向かったカリンたち。一方シャキーラの元を訪れたディーは、ヴァレリアではなく自分の紋章官にならないかと誘われる。自身に下される危険な任務、そして、いまだ御しきれない左腕の暴走がヴァレリアを巻き込むことを懸念し思い悩むディーだが、そんな折、ルオーマの中枢である魔法院から火の手が上がる。その紅蓮の炎は、アーマッドに突如の訣別と大いなる混迷をもたらす戦いの合図だった―。逃れられない宿命、第10巻登場!

おお、やっとこお話が核心的な展開に入って動き出した。でもそこに到達するまで10巻は長かったよなぁ。んで来年には終了(予定)ってことは@3巻ぐらい?今までバラまいた伏線を回収し切るにはもうちょっと巻数欲しいところだけどなぁ。

あと今回やっとディーがデレに入ったのね。んでルキウスの嫉妬が炸裂、と。
世界最強の冒険者パーティー“ワルキューレ”が秋葉原ダンジョンに来た!浮かれる祥真たちの前に、時を同じくして祥真の幼なじみと名乗る『咲良みおり』が現れる。「迎えに来たよ、祥真ちゃん。ねえ、だから約束通り、結婚しよう」一方、秋葉原ダンジョンでは、かつて無いピンチも訪れようとしていた。なんとダンジョン内外を移動できる転移装置がモンスターの手に渡ってしまったのだ―そして、ダンジョン外に次々に襲いくるモンスターの大群。その事態に対応するべく、秋葉原ダンジョンに所属する冒険者達が力を結集する!今、秋葉原ダンジョン存亡を賭けた戦いが始まる―運命の第三幕!

まさかの3巻打ち切りエンド。
青い巨人は倒せないし、002と003がいるなら当然001もいるんだろうけど完全スルーだし、アーシュラの父は病気じゃなくて既に死んでるって判明するしで伏線ブン投げ。
そんで主人公正妻の座は変態娘が掻っ攫っていくというオチ...まぁそれはいいかw 最後まで人間性が希薄で、リオのほうがよっぽど主人公だったけど。
「キリト、教えて…。私は…どうすればいいの?」最高司祭アドミニストレータを倒した代償、それはユージオの死、そしてキリトの精神喪失だった。激闘から半年後。アリスは、意志の無い虚ろな表情で車椅子に乗るキリトと“ルーリッドの村”に身を寄せていた。整合騎士としての役目“人界の守護”をベルクーリに託したアリスは、心を失ってしまったキリトと静かに暮らすことを選んだのだ。そして、“アンダーワールド”には、賢者カーディナルの預言した“最終負荷実験”が刻一刻と近づきつつあった…。“ダークテリトリー”からの邪悪な息吹が“人界”に流れ込み始める。ついに、恐るべき闇の軍勢が動き出そうとしていた

キリトさんが心神喪失状態でほぼ動かない...

おかげで他のキャラたちが活躍..するかというと、さほどの活躍はせず闘いの準備で終わった感が。アスナの参戦も合わせて次巻以降に期待、か。



*にしてもアニメ3期あるのかな。マザロザが映画かOVA、アリーアンドレイトは素っ飛ばす()としてアリシゼーション編もこれで7巻目。
今まで1クール=原作2巻分でアニメ化してきたけど、GGOの終盤とか明らかに尺を持て余してるし、6巻目のラストでアドさん倒してキリいいから、まずは6巻分を2クールで3期やんねぇかなぁ...
圧倒的な力で魔界を平定した魔王・ヘメロカリスは、暇をもてあましていた。敵はいない。雑務は退屈。仕事をさぼれば参謀のシャルから説教される。そんな中、彼は自分と互角に闘える可能性を秘めた「勇者」の一族がいることを耳にし、期待を胸に人間界を訪れる。…だが、人間界はモヒカンが跋扈する世紀末と化していた!人間社会が荒廃しているため、勇者の血を引く少女・グランディスは生活を送るのに手一杯。冒険に出るどころではない。業を煮やした魔王は、勇者を立派に育てるため、一つの決断をくだした!「俺は―人間界をたてなおす!」

また魔王と勇者モノか...とは思ったが、着想とか筋立ては予想外に面白かった。
ちとお色気シーンが強引じゃね?とは思ったが今更か。

一発ネタぽいので続編無さそうな雰囲気だけど、それはそれで正解かも。

続・終物語

2014年9月21日 読書
“私、とっても幸せなのに――こんなの、全部嘘だって思ってる”
忍野扇との戦いを終え、直江津高校をとうとう卒業した翌朝。妹達の力を借りずに目覚め、「何者でもなくなった」阿良々木暦が向かいあう、新しい世界とは……?
彼ら彼女らの物語の――続き。これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!
僕達と、育ち続ける物語。
初回出荷限定付録『西尾通信』にて、2014年10月発売の新シリーズ『掟上今日子の備忘録』第一話を特別収録!


ファンディスクというかボーナストラックなお話で、各キャラのリバった姿が見られるという。戦隊シリーズで年に一回は必ずある「キャラの中身が入れ替わる回」並みにポピュラーな番外編。

作中でも触れられてるように相当ユルくて整合性もクソもあったもんじゃないけど、今まで見られなかった側面やら関係性やらが見られて楽しい。



*掟上今日子

付録の小冊子で新シリーズの第1話が。久々に推理ミステリ書くんですな!

しかしこの探偵のこの設定は出オチというか、毎回毎回使えなさそうというか、長編に向かなさそうというか。まぁこの冊子からすると短編集なんだろうけど。
トリックというかオチはさんざん使い古されたソレなので『本格推理』として期待してはいけない、ということでしょうな。

江神二郎の洞察

2014年9月19日 読書
その人の落とした『虚無への供物』が、英都大学推理小説研究会(EMC)入部のきっかけだった―。大学に入学した一九八八年四月、アリスは、江神二郎との偶然の出会いからEMCに入部する。江神、望月、織田とおなじみの面々が遭遇した奇妙な出来事の数々。望月の下宿でのノート盗難事件を描く「瑠璃荘事件」をはじめ、アリスと江神の大晦日の一夜を活写する「除夜を歩く」など、全九編収録。昭和から平成への転換期を背景に、アリスの入学からマリアの入部までの一年を瑞々しく描いた、ファン必携のシリーズ初短編集。

「学生アリス」を読むのなんて何年ぶりだろう、確か月光ゲームや双頭は大学時代に読んだ気がするから...うげぇw 道理で織田と望月のことを全然覚えてない筈だわ。

書かれた時期がまちまちなので出来もまちまち、長さも2本目の作品は12ページしかない(!)とさまざま。でも学生アリス共通のテーマとか、舞台の80年代雰囲気はとても心地よい。しばしば挿入される本格ミステリ論議とかも。

んで知らない間に学生アリス長編4作目が出ていたのか。読もう。
魔神オティヌスを救うため、全世界を敵にまわした上条当麻。今まで頼もしい味方だった、指折りの権力者、超能力者、魔術師、それらすべてが“強敵”として上条に襲いかかってくる。この闘いは、上条の人生の中でも生存確率がもっとも低く、もっとも絶望的だと思われた。…つまり、上条が帰った世界は、まるで『あの地獄』と同じ光景だったのだ。だが彼は屈しない。今度は一人ではなかったから。オティヌスを全世界から救う方法。それは『魔神オティヌスの無力化』だった。魔神から人に戻るためには、デンマークの古城にある『ミミルの泉』から魔神の片目を取り出す必要がある。さあ、目的は決まった。上条は戦う。たった一人の少女の命と笑顔を守るために

STGで言うところのボスラッシュなので、この先に待ってるのはラスボスなのがお約束。666の人なのかそれとも。

ラッシュはわりと茶番ではあったけど、これまで負け続きだった上条さんがここでよーやくリベンジなので溜飲下がる。まー美琴戦とか実質負けだけども。

あと久々にそげぶ聞けてよかった。
世界に宣戦布告を果たしたレーシュ率いる潜水都市『雨燕』。彼に対抗するため橙矢たち『特査』の面々は『鶺鴒』の代表として北半球最大の潜水都市『羽衣』に接触する。「―特別派遣調査室は、解散させる」美陽の父、特立研究機構現総裁から突きつけられる厳しい現実。解散を撤回させるため、選抜試験で力を示すことになるのだが…。「なんで引けないんだよっ!?」銃口の向ける先を見失い、葛藤する橙矢。「―お久しぶりですね」再会するもう一人の少年。そして新たな残留体の出現。「僕は、君と戦うよ」少年が決意した先にあるものとは―。

鈴蘭のエピとオチがまんまリノンの焼きなおしで、作者どんだけパターン少ないのよと。
主人公がどんどん人外になっていくのは好きではあるんだけれども。

Fate/Apocrypha vol.4

2014年9月3日 読書
な・なんとアスフォルテちゃんは男だったんだZE☆(知ってた

うーん色々とぼかして、っていうか作中の女性キャラのほとんどが勘違いしていたおかげでまんまと騙されたぜー。



*全4巻のはずが5巻になったせいか、今巻は戦闘準備と日常話で終わって話が進んでない。とはいえゴルドさんの萌えキャラ化が更に進んだり、カウレスとフィリオがいい姉弟っぷりを発揮したりで当初悪役と思われた黒陣営のキャラの掘り下げが満載。これでこの3人が死んだら泣くぞ...
と同時に赤陣営の、あんまエピが無かったアーチャーとライダーもバンバン話が出てくる。こっちはまぁ、鯖だし順当に死んでいくんだろうなぁと諦観。

おお、これで刊行済みは読んでしまったので年末待ちか。待ち遠しいな。
こっちの世界線でもウェイバーとイスカが出会っていたとわかりほっとする。
ていうか亜種聖杯戦争っていうネタフリ、今後いくらでも外伝作品出せますよっていうエクスキューズな気がして。fateは終わらないコンテンツ...?

Fate/Apocrypha vol.2

2014年8月27日 読書
Fate/Apocrypha vol.2
おお、さすがに7*2*2=28キャラは多すぎると作者も思ってたのか、赤のマスター5人はマトモに登場すらせず退場したぞw

んで黒のボスっぽかったランサーが予想外に早く退場。どの作品でもランサー恵まれないな。
黒のライダーは地の文だと「彼」と書かれてるので1巻時点じゃ男だとばっかり思ってたけど、赤セイバーには「雌犬」ルーラーには「貴女」と呼ばれててアレ?ってなった。また女体化か、今回既に黒バーサーカーが女体化してるしなぁ。

Fate/Apocrypha

2014年8月26日 読書
第三次聖杯戦争の折に冬木の地から失われた大聖杯「第七百二十六号聖杯」がルーマニアで発見されたことから物語は始まる。大聖杯を奪い、隠匿していたユグドミレニア家はその聖杯をシンボルに掲げ、魔術協会からの離反を宣言する。それを討伐すべく派遣された魔術協会の部隊はユグドミレニアのサーヴァントに壊滅させられてしまうが、最後の生き残りが大聖杯の予備システムの起動に成功。これにより本来の7騎に加えて更に7騎、計14騎ものサーヴァントを召喚することが可能になった。ユグドミレニアの7騎のサーヴァントに対抗すべく、魔術協会側の魔術師もまたサーヴァントを召喚する。

こうして、大聖杯を奪ったユグドミレニア家の魔術師たちである「黒」の陣営と、ユグドミレニア家の討伐のために魔術協会に雇われた魔術師の集まりである「赤」の陣営、二つの勢力によって舞台となる街トゥリファスにて7対7の「聖杯大戦」が開始された。


ふとしたことで存在を知り「2年前の本だし図書館にあるべぇ~」とタカを括っていたら近隣市を含めて所蔵ゼロ。あーそっか、出版社的に同人誌扱いだから交響の図書館には蔵書されないのね..

尼のコメ見ても否定的な意見多かったんで読むの諦めようと思ったけど、「いや面白いよ?」と薦められたのと丁度駿河屋で1巻が¥400ぐらいに値引きされてたので啓示を感じて一気に4巻購入。



*最大の懸念が「サーヴァント7騎+マスター7人が2陣営=28キャラ+α」を把握しきれるか?だったんだけど、1巻時点では赤のマスターは2人しか出てこないしそこまでゴチャってる気はしなかった。銀英伝とかで慣れてるからへーきへーき、っていうか高々20名ほどのキャラも覚えられないとはゆとりかっ。

サーヴァントは黒のほうは個性的で愛着も沸くが、赤はセイバー以外描写が足りないためキャラが薄いのは否定できない。特にランサー、アーチャー、ライダーあたり(バサカは...仕方ないw)

サーヴァントの真名がわりとポンポン明かされるので「あれ?」って思ったけど、Zeroもこんなもんだったか。SNが引っ張りまくった印象が強いからなぁ(EXとかCCCはやってないんで知らん)
引っ張ってる謎は
「シロウ・コトミネの正体は?」
「赤セイバーは父がアレなのにどうやって産まれたの?」
「この世界線でエルメロイ二世はどうやってエルメロイ二世になった?」
ぐらいかねぇ(3つ目はアレだけど)

まーとりあえず、尼で酷評受けてるほどつまらないお話ではなかった。
南鶺鴒第二学園での失踪事件、残留体による襲撃が収束を迎え、幕引き役となった風峰橙矢が『再生』した日常。『明日…デート、しない?』つばさとの約束。「…ウチに、来てくれない?」リノンの新しい一面。「―うわぁ、海だぁっ」ほのみの無邪気な笑顔。騒がしくも、どれもが橙矢にとってかけがえのないもので、楽しんでいいと思っていた。「大切なものなんて、あっという間に失いますよ?」外国からやってきた少年、レーシュが一振りの剣で『再生』したはずの世界を『還元』するまでは―。「レーシュ。僕は、お前を殺しにきた」少年は撃つための銃を再び手にする!

新キャラが出てきて、色々謎や伏線も出てきたけどそのほとんどが解決せぬまま話は解決して次の巻に進んでしまった。え、ちょ、それはさすがに投げっぱというか話考えてないだろというか。
未曾有の大災害によって大陸は海に沈み、人類は潜水都市で暮らすことを余儀なくされた世界。冬休み明け、ほのみの学園入学により残留体を駆る少年、風峰橙矢は遠ざけていた日常を取り戻す。クラスメイトたちと過ごす当たり前だけど新鮮な学園生活。けれどもそれは思考昇華適性試験を行った学生の相次ぐ失踪事件であっけなく崩壊した。特例捜査局の少女リノン・クリスベルと事件を調査することになった橙矢たちだが…。第24回ファンタジア大賞“大賞”受賞作。

ん?ん~。一巻は一巻でちょっとハズしつつテンプレだったけど、二巻は学園ラブコメ展開もプラスされて正真正銘のテンプレになってしもーた。

天翔虎の軍師 (5)

2014年8月15日 読書
帝国平北軍の裏をついた天翔虎の軍師シエルの巧みな策と、新軍師ニーアの命がけの行動により、フレリカ軍は帝国四将の筆頭ベルガーを退けることに成功。エリューディンの地を手に入れたシエルは帝国の動きに備え、ニーアらに留守を預けて天翼狼の軍師アレイア率いるパルディナへと向かう。その頃、皇帝危篤の報にざわめくトーレ帝国では、天竜姫の軍師ユミカが大元帥ジンに五つの策を献上していた。フレリカの弱点を読みきった、その恐るべき内容とは…!?三人の天才軍師が戦線にそろい踏み、ラーカスの覇権を巡る戦いの盤面は、ついに全面衝突へ動き出す―!!

急に複数のカップルがまとまりだしてカプ厨歓喜!かと思いきやあぶれヒロインが裏切りフラグ立てたり、元祖裏切り者が意外な形で再登場したりと楽しくなってきた。
うーん中世的世界観なんだし一夫多妻で解決しねーかなー(※ラノベ

ところで冒頭の地図はかなり情報が古い(主人公勢力の版図と首都がコロコロ変わる)ので、いいかげん更新されないものだろうか。

天翔虎の軍師4

2014年8月14日 読書
天竜姫の軍師ユミカの策により、大敗を喫したフレリカ軍。シエルは負傷して敗走を余儀なくされ、ミオ率いるエリューディン遠征軍は、凍てつくディアナ城に封じ込められていた。ルナリムに逃れ、ミオ救出の策を練るシエルの元に、意外な人物が訪れる。それは、かつて共に大軍師ディオラに師事していた兄弟子―天翼狼の軍師アレイアその人だった。彼との会談をうけ、シエルはランカスタへ向かう。雪の舞うかの地にて、ユミカの巧妙に編まれた策を打ち破り、ミオを救出する秘策を実行するために―。大人気ファンタジー戦記、激戦必至の第4巻!!

舐めてかかっていたら、とあるキャラの裏切りととあるキャラの入れ替わりにまったく気付かなかったでござる。や、やるじゃん...

というわけでちょい評価age

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